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【戦評】 チームを5連勝にみちびく下妻貴寛のインサイドワーク~9/24○楽天3-0ロッテ

首位と4.5差、2位と2.5差

2位・ロッテを仙台に迎え撃った直接対決で3連勝!
9/19○3-1から始まった連勝街道も今季初の「5」に伸ばした。

同日ソフトバンクが最下位オリックスと引き分け。
そのため1位・ソフトバンクとのゲーム差が遂に4.5差に縮まった。

自力V消滅した9/18●E3-9Hには9.0あった絶望的な大差を、約1週間で希望の見える半減へもってきた。

松井裕樹、圧巻の35.1%

勝利の立役者は7年目左腕と8年目捕手、バッテリーの活躍だ。

3勝目を挙げた先発・松井は5回5安打無失点。
毎回得点圏にランナーを背負いながら、今季の楽天先発陣では最多12奪三振を記録。怪投と快投が隣り合わせの内容でチームの連勝に貢献した。

この日は最速148キロ/平均144.8キロを計測した才気煥発なストレートの球威が最後まで衰え知らずだった。
2点リードながらも5回2死満塁の大ピンチ、この日の最後の打者・井上との4球勝負は2球目からストレートの3連投。空三振に退けた胸元攻めの結果球はホップする144キロの真っすぐだった。

スライダーやフォークの鋭い切れ味も抜群。
とくにスライダーは左打者へ、フォークは右打者への有効球に。
全114で空振り21球、見逃しストライク19球をマークする内容となった。

『全球に占める(空振り+見逃しストライク)の比率』。

僕が先発投手の出来をチェックする際に重要視する指標だ。
この割合が多ければ多いほど数多くのカウントを稼ぐことを意味する。
イコール打者を圧倒できていることになるわけだ。

本戦の松井は35.1%を記録した。

2018年以降で当該値が35%以上を記録したとき、楽天先発投手の防御率は2.08である。この日の背番号1も、その期待どおりのピッチングになったと言えそうだ。

夜空の観覧車めがけて

3-0の先制決勝点は2回裏のこと。
今季7度目のスタメンマスクをかぶった下妻による苦節8年目にして誕生したプロ初本塁打だ。

岩下の外角狙い147キロ速球が真ん中近辺に入る失投をドンピシャのスイングで応戦。角度良く舞い上がった飛球は夜空の観覧車を目指して伸び、左中間フェンス広告「東北電力」を超える一発になった。

僕が下妻に最も期待を寄せていたのは2017年終盤~2018年初頭にかけて。
初出場は高卒2年目の2014年ながら、1軍スタメンマスクは2017年まで待たねばならなかった。

その2017年は最終盤の10/5敵地ロッテ戦●E2-3Mで活躍。
プロ初安打を佐々木千から放つと・・・(続く)

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