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【試合感想文】 7/6オリックス0-3楽天:強力打線を相手に楽天が勝ち越すことのできた訳

規律のとれた攻撃、感嘆しかない好投

田中マー君炎上で東京ドームの御前試合を落としたとき、このカードは3連敗もありえる・・・と暗澹とさせられた。というのも、相手先発が宮城大弥、山下舜平太だったからだ。

しかし現実は僕の後ろ向きを叱咤するかのように、犬鷲ナインが奮闘!
2勝1敗で2カード連続の勝ち越しになった。
イーグルスがバファローズとの3連戦で勝ち越したのは、1年前の昨年7/16・7/18・7/19以来だ。

観客動員12,087人は本拠地今季最少数の客入りになったが、中身は充実。
前夜に続く投打かみ合った好ゲームを展開し、打線は過去12イニング連続無失点に抑えられていた山下からリベンジに成功した。

規律のとれた攻撃は鮮やか。

大振りをせずにコンパクトに応戦することで、空振りを減らしてコンタクト率は上昇。

初顔合わせになった4/11●B6-0Eでは93球投げられ空振り18球を喫し、安打2本にとどまったのに対し、この日のイヌワシ打線は91球で空振り8球、安打7本と改善に成功し、3点を奪取した。

そして、先発・岸孝之の静かな熱投。

「どのくらい失投といえるボールがあったのか?」と中継ブースで解説の聖澤諒さんが感嘆するほど、抜群のコントロールだった。

この日、本拠地のある宮城野区は最高気温30.6度を記録。真夏日を記録したその日に屋外ゲームを戦うのは今季チーム初だった。時計の針が18時をまわっても日中の暑さが居残るなか、今季自身最多の114球を投げ込み、2試合連続のハイクオリティスタートをマークした。

岸は8回2死2,1塁、この日2安打されていた好調の紅林弘太郎を打席に迎えたところでお役御免。バトンを託された二番手・酒居知史の好リリーフも素晴らしかった。

零封勝利は今季8度目だが、単なる無失点ゲームではない。

四死球、暴投・捕逸、失策全てゼロの零封勝利なのだ。これは昨年5/26○E1-0T(甲子園)以来の快挙! ちなみにあのときは9回代打・銀次の決勝打で勝利したのだが、7回無失点HQSとゲームを作ったのも岸だった。

試合展開

オリックス=1番・茶野(右)、2番・福田(左)、3番・紅林(遊)、4番・T-岡田(一)、5番・頓宮(指)、6番・中川(中)、7番・ゴンザレス(三)、8番・若月(捕)、9番・宜保(二)、先発・山下(右投)

楽天=1番・村林(遊)、2番・小深田(二)、3番・小郷(右)、4番・浅村(指)、5番・鈴木大(一)、6番・フランコ(三)、7番・辰己(中)、8番・炭谷(捕)、9番・西川(左)、先発・岸(右投)

両軍のスタメン

舜平大の154キロ超えを6者がヒットに!

この日、20歳右腕の154キロ超えを7本ヒットにしたイヌワシ打線。
そのうち引っ張り方向だったのは、4回2死満塁の村林による左前2点タイムリーだけで、6本は左打者ならセンターから逆方向、右打者はライト方向だった。

打った面々が、小深田大翔2本、小郷裕哉、西川遥輝、フランコ、辰己涼介、村林一輝が各1本と6者にばらけたのも、チームが統一性のあるアプローチで望んでいた良い証拠だと感じる。

いっぽう・・・(続く)

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2018年9月のGM就任から始まった石井体制も5年目へ突入。今年はGM職を外れて監督業に専念する総決算・集大成の戦いに。監督も「狙うのは優勝ですね。優勝以外を掴まされてもハズレ」と不退転の決意を示す今シーズンを試合感想文やコラムなどで綴ります。あなたの野球観戦の「良き伴走者」を目指して。月10回以上を所収。ただいま新規読者さん募集中!

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