【2018総括】楽天・西巻賢二。次世代フランチャイズ・プレーヤーへの挑戦、その1年目を振り返る!!
楽天のドラフト6位、西巻賢二選手のルーキイヤーを本文2,000字と様々なデータや成績で振り返ってみました。
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今後20年の球団史を紡ぐ次世代フランチャイズ・プレーヤー。
その挑戦への第一歩を踏み出したプロ1年目は、数多くの経験を積んだ貴重なシーズンになった。
球団が西巻に寄せる熱い期待度は、イースタン91(スタメン87)試合の出場数が裏付けている。
これは1軍登録期間外の2軍戦94試合ほぼ全てに出場したことになる。
1軍でも出場可能な33試合中25(スタメン22)試合でプレーした。
8月上・中旬に発生した藤田、茂木の相次ぐ故障というチーム事情はあるにせよ、球団が西巻を「最重要育成選手」として強く位置づけていたことがうかがえるのだ。
2軍では規定打席に到達し、打率.253(到達23人中13位)、OPS.703(同11位)の成績を収めた。
いずれもリーグ平均値付近(※1)だが、高卒1年目ながらも2軍の平均的な戦績を残したこと、それも「内野の要=遊撃」を守りながら作った数字ということを考慮すれば、十分すぎる好成績だ。
※1・・・今季のイースタンリーグ平均値は打率.257、OPS.702だった。
「打高」の傾向はイースタンも同じでOPSが.700を超えたのは2014年以来4年ぶり。
特徴は、バッティングが想像以上に力強い。
身長168cmは2017年ドラフト115人中(育成含む)、2番目に低い上背になる。楽天の歴代生え抜き選手の中でも163cmの内村に続く低さだ。
そのため僕は「小兵=コツコツタイプ」という先入観に囚われていた。
しかし、西巻のシャープな打撃(※2)は、まるでMLBアリーグ東地区を制したボストン・レッドソックスの『好球強打』を連想させるもので、驚かされた。
※2・・・久米島キャンプの2月5日、フリー打撃でみせた西巻の打球に、梨田監督も「差し込まれるかなと思っていたけど対応している。シャープな打撃をしていた」と早々に評価していた。
◎楽天 西巻賢二 2018年 2軍イースタンの長打記録
長打29本中22本を左翼~左中間ゾーンで作っている。
長打29本は岩見の30本に迫るチーム2位の本数。
二塁打22本はイースタン2位。
本塁打も5本を放ち、長打力指標のISOではリーグ平均.114を上回る.123(※3)。
※3・・・僕の想像を凌駕したそのパンチ力のきっかけは、昨夏の日本代表だったという。西巻いわく「打っている人は振り切っている。僕は前まで当てているだけだった」。U-18で交流した清宮(日本ハム)、安田(ロッテ)の打撃を目の当たりにし打撃への意識が変化した。同様のことは久米島キャンプの先輩選手からも感じたと報じられている。
中距離打者の素質を見せながら確実性も合わせ持ち、打席に占める三振の比率はイースタン規定到達23人中2番目に少ない9.6%である。
通常、、、
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