外堀埋められ、火中の栗を拾う石井一久。楽天のGM監督兼任体制が始動

一見すると「GM兼任監督」は奇抜な人事に見える。しかし、現状とりえる最善の策だと感じた。

三木肇監督の配置転換報道が出た11月5日の時点で、球団内部では監督交代は規定路線だったのだろう。前年最下位から貯金3の3位に押し上げた生え抜き指揮官を更迭したのに、今季は借金2の4位へ後退。「僕の中ではBクラス」と大見得を切った自らの発言との整合性を問う批判が日増しに強くなり、石井一久GMもさすがに責任の重さを感じていた。

しかし、新監督の選定には時間が残されていなかった。コロナ禍で全日程終了が11月にズレ込み、ほどなく秋季練習も始まる。その間の限られた時間の中での判断になった。

内部昇格には人材不足、外部招聘には時がない。外からとなれば、組織を把握するのに時間を要し、イチからチームを作り直すことにもなる。そのデメリットを回避し、何かと口を出したがりの三木谷浩史オーナーへの防波堤を担うことのできる人材は、石井一久GMしかいなかった。外堀を埋められ、火中の栗を拾うかたちなった。

石井GMにとって、このタイミングでの監督就任は・・・

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