【試合感想文】 4/18楽天5-1:2発3安打3打点!キャプテンマーク開眼のお仕事!
打つべき人が打った!
やはり地元・大阪のオリックス本拠地球場は背番号3にとって庭といえるフィールドなのだ。楽天移籍後、浅村栄斗は京セラドームで通算OPS.989を残していた。
主将にして主砲、とにかく打つべき人が打たないと!という今季初の逆転勝利になった。
今季初の猛打賞だ。3打席目から一気に両目を開けたかのような暴れっぷりをみせ、NPB史上48人目の通算1000打点をクリアした。
完全復活の狼煙と言える濃密すぎる3安打だ。
6回1死2塁の左安は、相手先発・山岡泰輔の生命線スライダーを攻略した。
カウントはボール先行2-0。打者は真っ直ぐに張りたい場面。相手バッテリーはその裏をかいて変化球でカウントを取りにきたところ。そこをしっかり反応した。弾き返した打球は中嶋聡監督に山岡を諦めさせる1死3,1塁と好機拡大の一打になった。
西川遥輝エラー出塁直後の8回1死1塁では、ワゲスパックの失投ツーシームを料理。豪快なスイングで本塁打確信の逆転決勝1号2ランを左翼席へ叩き入れると、翌9回にも“おかわり”した。
近藤大亮に1-2と追い込まれながらも、130キロのカーブを今度はバックスクリーン左へ。このバック・トゥ・バックが1000打点達成のメモリアル弾になっている。
スライダー、ツーシーム、カーブ。3本とも異なる球種を仕留めたところが好印象だ。3本ともゴロを打たされることなく角度をつけてのヒットになった点も良し。ホームラン2本は打球方向が異なったところもポジ要素だ。
勝ちパターン候補の両名から一閃できたところも良かった。
とくに昨年は救援転向後に防御率1.25と目覚ましい働きをみせて、日本一を決めた日本シリーズ第7戦でセーブを記録したワゲスパックを攻略できた点は大きく、敵将に今後の起用をためらわせる一撃になった。
なお、2打席連発は2020年9/4楽天生命パーク以来2年7ヵ月ぶり。前回も山岡泰輔先発ゲーム。2本目とも山岡から決めて2発目は通算200号だった。
ドラ4の新人右腕、プロ初勝利!
ルーキーの伊藤茉央がプロ初勝利だ。
1点ビハインドの7回を三者凡退に抑えた。
相手打線は9番・中川圭太。楽天戦では2年連続打率3割超を記録し、前回仙台2連戦でも宋家豪からタイムリーツーベースを放っていた鷲キラーだ。もし彼に出塁されると上位中軸へとまわり、失点リスクは高まってしまう。
そんな場面だったが、G.G.佐藤さん命名の高速「湯切りシンカー」を駆使して、3人をわずか6球でお片付け。味方逆転勝利への流れを作った。
こういうかたちでプロ初白星がついたことで今後もビハインド登板のときも気持ちが入るはず。ゼロに抑えたら味方が逆転してくれる。そういう強い成功体験を持てた点は、今後につながっていく。
ここまでの6登板を表にしてみた。
この表で気づかされるのは、打者19人と対戦して65球、1人当たり3.42球と早期決着の勝負が多い点だ。
これは喜多方生まれの彼が新人かつ変則右腕という要素が大きいだろう。
相手打者がまだ彼の独特な軌道に慣れていないため、追い込まれる前の浅いカウントで仕掛けてきたのが、フィールド内に飛んで伊藤茉に有利な結果が出ているといえそうだ。
実際、3球目以内に決着ついた13打席では12打数2安打、2二塁打、1犠打の被打率.167、ゴロ率50.0%。いっぽう4球目以上の6打席では2打数0安打、2三振、2四球、1死球、1犠打の被出塁率.600になっている。
細かな制球力はまだ持ち合わせていないため、粘られるとボール球も増えて四死球が増えてしまうと言えそう。
今後はその辺りが課題になりそうで、CSW%(※)が18.5%と低すぎる点もこれから改善していきたいポイントだ。
3/9noteで指摘した懸念点は変わらず
それにしても、本戦でまた思ったのが・・・(続く)
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