【戦評】 「忘れられない1日」。7本の球団新を振り返る!~6/14○楽天11-2広島
苦手左腕を一発攻勢で完全攻略!
東北の英雄・大谷翔平選手がMLBで日本人初のサイクルヒットを決めた日の夜、仙台でも奇跡が起きた。
日本一の東北をめざす楽天が球団新記録の『1試合7本塁打』!
セリーグ首位の広島を大技連発の11-2で撃破するメモリアルゲームを飾る「忘れられない1日」になった。
2回途中、苦手左腕を最高の形で完全攻略した。
相手先発は左投げの床田。
大卒3年目の今シーズンは先発ローテに定着し、はやくも5勝をあげる新進のサウスポー。
楽天の左投手打率は.205。
依然12球団ワーストで『左投手打てない病』は解決されていなかったが、床田を5発7得点で2回途中KO。
ちょうど1週間後の、現在セリーグ防御率1位、同最多タイ7勝のDeNA左腕・今永との対決にはずみをつけるかたちになった。
楽天は6/5巨人戦(○E4-2G)からホームランなしが今季最長の8試合まで伸びていた。
この間のフェンス直撃弾も6/7中日戦(●E3-13D)における8回小郷左線二、9回浅村左中二の2本のみ。
広いナゴヤドームはフェンスの高さも12球団本拠地球場で3番目に高く、本塁打が最も出にくい球場で知られている。
このように、今年の交流戦はホームランが出にくい球場が多い。
巨人戦とヤクルト戦は狭い敵地ではなくて、今年は仙台が舞台。
阪神戦は強烈な浜風の影響で一発が出にくい甲子園。
打者有利球場を舞台にするのが唯一、敵地DeNA戦だけという状況なのだ。
交流戦を前に低調路線に突入したイヌワシ打線にとって、今年の交流戦は一発頼みも難しいのでは?と予想していたところ、まさかまさかの球団新記録樹立になった。
これで楽天が初回から9回までリードしたまま勝利したのは今季6度目。
交流戦成績は10勝6敗1分の4位(パ3位)になった。
交流戦に入り楽天も懸命に奮戦するが、一方で日本ハムの快進撃が凄まじい。
5/26以降、楽天は11勝5敗だが、日本ハムは13勝2敗2分。
その日本ハムに置いていかれないよう、後ろをピタリ追走したい。
両軍のスタメン
広島=1番・長野(中)、2番・菊池(二)、3番・バティスタ(一)、4番・鈴木(右)、5番・西川(左)、6番・磯村(指)、7番・會澤(捕)、8番・田中(遊)、9番・小窪(三)、先発・床田(左投)
楽天=1番・茂木(遊)、2番・島内(左)、3番・浅村(二)、4番・ブラッシュ(右)、5番・銀次(一)、6番・今江(三)、7番・ウィーラー(指)、8番・辰己(中)、9番・太田(捕)、先発・辛島(左投)
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松井稼に並んだ、茂木の初回先頭打者弾
ここからは歴史的な快記録になった7本のホームランを詳しく振り返ってみよう。
茂木の7号ソロ、全てはここから始まった。
その初回先頭打者本塁打は、松井稼と並ぶ球団タイ記録に。
◎楽天の初回先頭打者本塁打数
8本・・・松井稼頭央、茂木栄五郎
4本・・・聖澤諒
3本・・・礒部公一、岡島豪郎、田中和基、リンデン
2本・・・島内宏明
1本・・・オコエ瑠偉、関川浩一、中村真人、西田哲朗
浅村や平石監督が口にしたように、効果絶大の一撃になった。
一発から8試合遠ざかり、この間の1試合平均得点3.50。
思うように点が取れない「眠れる打線」に火をつける役割を担った。
左腕・床田との5球勝負。
仕留めたのは2-2からの内角140キロ速球。
芯を食った一撃が右中間スタンドを突き刺した。
※赤=速球、青=変化球
前にも書いたように、ぼくが1番・茂木に最優先で求める理想の仕事がコレである。
その理想の仕事とは、、、
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