「これで大丈夫?!」 茂木体調不良報道で再燃する、楽天イーグルス近年ドラフト戦略の欠陥
12/27に各紙が報じた茂木の体調不良報道
年末年始における楽天の報道を振り返ってみたい。
一番大きかったのは、12/30に各紙が報じた茂木栄五郎の報道だ。
昨年9月下旬、2軍の守備練習中に痛めた左肩痛の回復が思わしくないという内容だった。
2/1からの久米島キャンプについて「最初は1軍に来られないかもしれない。完治を最優先に、無理だけはしてほしくない」と平石洋介監督。
2年連続の2軍スタートが濃厚というバッドニュースが舞い込んできた。
サンスポによれば、回復が遅れているのは、左ふくらはぎだという。
昨年8/16ソフトバンク戦(○E3-2H)で武田翔太の死球で痛めた左腓腹筋が状態不良というのだ。
さらに、スポーツ報知の記事には「腰の状態も思わしくない」とある。
情報錯綜の感を抱くが、各紙報道がいずれも正しいとするなら、茂木は左肩、左ふくらはぎ、腰と満身創痍。
ぼくらファンの心配も募ってしまう。
その茂木といえば、昨年は右肘手術の影響でキャンプ2軍スタートだった。
1軍合流は開幕直前9日前の3月下旬のこと。
調整半ばながらも「見切り発車的に」1軍合流し、オープン戦もわずか16打席のみ。
この結果が後々尾を引くことになった。
ただ、これは以前こちらにも書いたが「仕方なかった部分」も大きい。
というのは、梨田楽天は茂木と一蓮托生の関係にあったからだ。
指揮官の若かりし頃と風貌がよく似た背番号5は、梨田楽天の一丁目一番地だった。
そのつど茂木をフックアップすることで、チーム順位を上げてきた。
1年目の2016年は、アマ時代にほぼ全く経験のない遊撃手に大胆抜擢。
期待に応えた茂木は新人王級の成績を挙げ、茂木の元気の良さにみちびかれるように、チームは最下位を脱出。
2年目の2017年、梨田昌孝監督は1番打者の役割を与える。
切り込み隊長に任命することで、茂木にさらなる成長を促すと、そこで大きく覚醒した茂木の活躍で、イーグルスは4年ぶりAクラスに輝いた。
こういう背景を考えると、昨年の起用法は、やむを得なかったと思う。
実際、茂木は調子上がらないなかでも、3・4月チームトップのOPSを残していた。
このように、梨田監督と茂木の間には「強固な絆」が存在した。
しかし、平石監督との間には、そこまでの関係性はない。
平石監督は茂木の起用を「思い入れ補正」なしで、冷静にフラットに判断できる。
昨年の経験を活かすこともできるので、昨年の二の舞にならぬよう、茂木を復活にみちびく起用をしてくれるはずだ。
◎茂木栄五郎の主な故障歴
〔2016年〕
6/26 右手甲裂傷・・・3針縫う。7/19復帰
〔2017年〕
6/19 右上腕骨滑車肘頭骨挫傷・・・7/30復帰
8/31 右肘右肩痛・・・9/7まで休場
11/2 右肘頭骨棘障害・軟骨障害・・・右肘クリーニング手術へ
〔2018年〕
7/上旬 腰痛・・・7/1に平石代行「体(腰)の状態が良くない」
8/17 左腓腹筋の打撲・・・前日の死球で同日抹消。
9/下旬 左肩痛・・・2軍守備練習中に痛める
気がかりな近年のドラフト戦略
今回の報道、改めて思いを馳せたことがある。
それは、昨年10/24記事でも指摘したことだが、楽天の近年ドラフト戦略になる。
イーグルスは2015~2017年の3年間、、、
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