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【戦評】辛い2夜連続の惜敗に「未来への光明」を見た~8月29日●楽天4-5西武

好投辛島にはツラい、2夜連続の逆転負け

前橋から大宮に転戦したイーグルスは、2夜連続の逆転負け。

8回青山、9回ハーマンが揃っての失点は今季初。
9回裏はハーマンが2点差を守り切れず、山川にサヨナラ打を浴び、今季3度目のブラウンセーブを喫した。

確固たる目標に向かって邁進できるチームと、目標を見失い最下位に漂流するチーム。
同22回戦は、彼我の差が表れたと言えそうだ。

8回終了時までリードしながらの逆転負けは、梨田監督が辞任表明した6/16阪神戦(●E1-2T)、自力CSが消滅した8/19ロッテ戦(●E7-8M)など、今シーズン5度目になった。

ハーマンは看板球のナックルカーブが機能不全だった。

当該8球中、素晴らしいコースに決まったのは、8番・メヒアから空振りを奪った外角低めの1球のみ。
ひっかけて左打者の内角低めに大きくワンバウンドさせたり、高めにうわずる投球になる場面が多く、結果、相手打者にストレートを狙い撃ちされるかっこうになった。

毎度のことながら気の毒すぎるのは、6回1失点と好投した先発・辛島だ。
イーグルスの先発投手が勝利投手の権利を消されたのはこれで7度目のことだが、チーム最多の4度を記録するのが辛島なのだ。
そのことを思うと、今季4度目の5連敗は辛い敗戦になった。

これで平石楽天の戦績は26勝24敗2分に。
新体制で作った貯金も、もはや底が尽きようとしている。

両軍のスタメン

楽天=1番・田中(中)、2番・西巻(遊)、3番・島内(左)、4番・今江(一)、5番・銀次(二)、6番・ウィーラー(指)、7番・ペゲーロ(右)、8番・内田(三)、9番・嶋(捕)、先発・辛島(左投)

西武=1番・源田(遊)、2番・秋山(中)、3番・浅村(二)、4番・山川(一)、5番・外崎(右)、6番・中村(三)、7番・森(捕)、8番・メヒア(指)、9番・金子侑(左)、先発・榎田(左投)

敵軍を驚かせた、田中の16号ソロ

厳しい逆転のサヨナラ負けになったが、とはいえ、各所で「来季へ向けての収穫」もみせた同22回戦になった。

まずは1番・田中だ。
3安打は5/27、6/19、6/24、8/5、8/19に続く今季6度目の猛打賞になった。

左安、中安、右中本と外野3方向に広角に打ち分けての猛打賞は8/19に続く2度目。
価値あるのは、右打席で記録した初の3安打だということ。
打率.312を誇る左打席と比べて、右打席ではアベレージが.222と低迷するなかでみせた快挙になった。

月間打率も5月.360、6月.326、7月.250と5月を頂点に下降線を描いていたのが、、、

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