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【戦評】 今こそ再考すべし。楽天の4番打者問題~5/14●楽天1-13日本ハム

今季最大点差の大敗に

6回終了時は釜田vs有原の投手戦で0-2。
7回終了時も1-4と3点差と、体裁を保つゲーム展開だった。

ところが、8回から登板した戸村が派手に炎上。
長短6安打に4四球2失策も絡んだ、あれよあれよの9失点。

終わってみれば1-13、今季最大12点差突き放されての大敗でカード初戦を落とした。
楽天が1イニング9失点を喫したのは、2015年9/23オリックス戦の8回(10失点)以来の約3年8ヵ月ぶり。

これで順位は今季初の単独4位後退となり、チーム成績も37試合18勝18敗1分の勝率.500へ。

各種戦績は、直近10試合4勝6敗(得点55/失点69)、5月5勝7敗、日本ハム戦3勝4敗、楽天生命パーク10勝7敗、デーゲーム9勝12敗1分、カード初戦7勝7敗になった。

ゲーム差は1位・ソフトバンクと2.5、2位・日本ハムと1.0、3位・ロッテと0.5、5位・西武と1.0、6位・オリックスと3.5である。

首位と最下位の差は依然として5.5、混戦模様が解消されるのは交流戦に入ってからになりそうだ。

両軍のスタメン

日本ハム=1番・西川(中)、2番・大田(右)、3番・近藤(左)、4番・中田(一)、5番・王柏融(指)、6番・渡邉(二)、7番・石井(三)、8番・清水(捕)、9番・中島卓(遊)、先発・有原(右投)

楽天=1番・茂木(三)、2番・藤田(遊)、3番・浅村(二)、4番・島内(左)、5番・ウィーラー(指)、6番・銀次(一)、7番・辰己(中)、8番・嶋(捕)、9番・オコエ(右)、先発・釜田(右投)

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痛恨だった2度のゲッツー

相手先発は今季初顔合わせの有原だった。

今季はやくも4勝、防御率も1.54。
金子直伝のチェンジアップとツーシームを新たな武器に加え、ここ2年の不振が嘘のような快投ぶり。

さすがの好調イヌワシ打線も、打撃好調のJBがスタメンから外れたこともあり、苦戦は必至と思われた。

しかし、勝ち目が全くないわけではない。
立ち上がりの初回は大チャンスだった。

札幌ドームやヤフオクドームよりも傾斜が緩やかと言われる楽天生命パークのマウンド。
今季初めて仙台で投げる有原は、立ち上がりマウンドへのアジャストに四苦八苦だった。

1回1死1塁で3番・浅村の打席に暴投。
その浅村も四球で歩かせると、4番・島内には死球。
ひっかける投球が目立ち、球の制御が効かず1死満塁の好機を迎えていた。

しかし、5番・ウィーラーがギアをグッと上げてきた有原の前にゲッツーに屈してしまう。

本戦の有原は『150キロ超え』を6球投げた。
そのうち3球をフルカウントまでもつれたこの8球勝負に使用。

ストライクゾーンへ大胆に投げてきたスピードボールを、ウィーラーは3球ともファウルにして仕留めきれず、最後は変化球にタイミングを外され、リーグ単独最多7本目となる併殺打に倒れた。

じつは今季のウィーラー、『150キロ超え』への対応力がイマイチなのだ。
本戦の試合前の段階で当該40球と対峙し、その内訳は以下のとおり。

空振り8球
見逃しストライク5球
ストライク寄与ファウル3球
2ストライク以降ファウル6球
ボール14球
凡打2球
安打2球 (いずれも単打)

当該21球をスイングしにいくも、空振り8球など精彩を欠く状況だ。

初回の得点機を逸機したのは痛恨だったが、、、

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