【戦評】2戦連続の接戦勝利を手繰り寄せた石橋快投を振り返る~9/1○楽天2-1日本ハム
ウィーラー抹消で得点力増
7/17(○E7-3)~7/20(○E1-0H)以来になる3連勝は、前夜に続くロースコアの1点差ゲームになった。
ここのところ、打線は開幕当初の活発さを取り戻しつつある。
ウィーラー抹消後の直近10試合は1試合平均5.7得点。
直前10試合は4.1点だったから大幅増なのだ。
6月以降は打率1割台、併殺で好機を潰す不振者を外したことが奏功。
ウィーラーの代わりに出場機会を得た若手が躍動し、打線につながりが生まれた。
しかし、本戦は5安打2得点と苦しんだ。
栗山流ショートスターターの采配に遭い、3巡目に入るところで小刻みな継投作戦を許した。
それでも接戦をモノにしたのは楽天。
日本ハムは泥沼の6連敗、Aクラスまで5.0差と大きく後退している。
両軍のスタメン
日本ハム=1番・西川(中)、2番・大田(右)、3番・近藤(三)、4番・中田(指)、5番・渡邉(二)、6番・清宮(一)、7番・王柏融(左)、8番・清水(捕)、9番・平沼(遊)、先発・金子(右投)
楽天=1番・茂木(遊)、2番・島内(左)、3番・浅村(二)、4番・ブラッシュ(指)、5番・銀次(一)、6番・下水流(中)、7番・渡辺佳(三)、8番・和田(右)、9番・堀内(捕)、先発・石橋(右投)
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JB、8/21以降のヒットのほぼ全てが長打
先制決勝の2得点になった2回の一気呵成の攻撃が素晴らしかった。
この回の先頭は4番・ブラッシュ。
敵軍先発・金子の高めに上ずった失投変化球を豪快ショット。
打った瞬間の大当たりは、浅村と並ぶ28号ソロになった。
8/21(○E3-1M)以降のJBは『恐るべき打棒』を発揮している。
この間、OPS1.208、40打数11安打16打点、4二塁打、6本塁打、20三振、7四球。
特筆すべきは8/21以降のヒット11本中、長打が10本も占めている点なのだ。
JBの先制ソロ直後、5番・銀次による追撃ヒットもおみごと。
1-2と追い込まれていたが、金子キラーの面目躍如で外甘を簡単に中前へ弾き返した。
この日、主将は守備でも躍動。
8回、1点返されてなお2死1塁、9番・平沼の1,2塁間突破の右前ヒット行きを球際ダイビングキャッチで防ぐビッグプレーも飛び出した。
銀次ヒット、下水流の進塁打で1死2塁になり、7番・渡辺佳。
得点圏打率.442の勝負強さを発揮、カーブを上手くおっつけ左前へ2点目タイムリーを放った。
ここ最近は渡辺佳が得点圏以外で凡退すると、「よしよし!」と思うようになっている。
ここでの凡退は全てチャンスのため。
得点圏のためにヒットを温存しているというイメージになっている。
この虎の子2得点を守り抜いたのが、投手陣だった。
3週間連続の6連戦日程で、石橋が初のHQSをマーク。
当該日程でリリーフ陣の1試合平均起用数が4人と増えているなか、本戦は森原、松井の2人のみ。
ハーマンやブセニッツ、青山らに休養を設けることができた。
これで3週間連続の6連戦日程(最後7連戦)の2週目まで終了。
1週目は3勝3敗も、2週目は4勝2敗と勝ち越し、合計7勝5敗へ。
いよいよ週明け火曜日から二強対決が待ち受けている。
結果次第では一時は大きくしぼんだ優勝も現実味を帯びてくる。
今季の命運を握る『天王山の1週間』になりそうだ。
これでチーム成績は3位、123試合61勝58敗4分。
今シーズンも残り20試合になった。
ゲーム差は1位・ソフトバンクと4.5、2位・西武と3.5、4位・ロッテと2.0、5位・オリックスと4.0、6位・日本ハムと5.0になった。
ここから下記は、石橋を中心とした投手陣の話をしていきたい。
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