【試合感想文】 5/16ソフトバンク0-3楽天:鷹8本・鷲4本。楽天がヒット半分でも勝てた理由
早川7回続投の背景
今年4月に開場したきたぎんボールパークでの初のプロ野球。
4回に山﨑剛の2号ソロで楽天が1点を先制したゲームは、1-0のまま終盤7回に突入していた。
7回も先発・早川隆久が続投していた。
昨オフに左肘にメスを入れたこともあり、今季の1試合平均球数はちょうど100球。ところが、この日は序盤に球数がかさんだ事情で6回まですでに107球を投げていた。
解説の高橋雅裕さんも継投と予想していたとおり、ふつうならブルペン陣に残り3イニングを託す可能性の高い場面。しかし、次代のエース候補がリミッターを外して7回のマウンドに登っていた。
続投の背景には2つの理由が考えられると思う。
1つは左肘のぐあいがだいぶ良くなってきたのでは?ということ。高橋さんもその点について言及していた。
今季は開幕から中6日を守り続けてきた早川だが、4月下旬に1度ローテを外れた。1軍抹消後も中6日を守ってファームで先発したのだが、球数を40球にとどめて5/9に再び1軍へ合流。そして(敗戦投手にはなったが)8回2失点の好投を披露した。
やっぱりファームで球数を抑えて中6日のリズムを維持しつつ、左肘のリフレッシュにも充てることができたのが大きかったのでは?と思う。
2つめは、チーム事情と試合展開がそうさせた部分だ。
通常、ベンチ入りする救援陣はだいたい9人と相場が決まっている。この日のソフトバンクもモイネロ、オスナを筆頭に9人がベンチ登録されていた。しかし、この日イーグルスは8人のみ。同日1軍初登録された正隋優弥をベンチに入れたかったためか、西口がベンチ外となり、ホークスより1枚少なかった。
試合展開も1-0で推移していた。あってないような虎の子の1点差だ。相手先発の大関友久は6回78球で消化しており、6回107球の早川より球数は少ない。もし終盤に追いつかれたりしたら、延長戦突入は必至。そうなった場合、球数過多の先発とリリーフ陣を1枚欠く楽天のほうが不利になるのは、明らかだった。
そんなもろもろの事情もあいまって、早川7回続投だったと想像する。
次回は中7日以上を用意したい
ただし、124球はキャリアハイだから、その点は配慮したい。
このまま中6日なら5/23(火)オリックス戦だが、次回は少なくとも中7日は用意して5/24(水)オリックス戦にしたい。リフレッシュのため5/13に1軍抹消された田中将大が最短10日で1軍に戻ってこれるのが5/23(火)だ。火曜日をマー君に任せて、早川には1日でも多く登板間隔を与えたい。
岸も田中将の前に抹消されているので、状態に問題なければ来週復帰できる。現在フリーハンドになっているこのベテラン2人を上手く使い、早川にはぶっつけ本番で臨んだ慣れない地方球場のマウンドで自己最多124球投げた功労への配慮をしたい。
パリーグ防御率ランキング1位入れ替わり!
試合前、パリーグ防御率ランキング1位は大関友久の1.54だった。しかし、試合後には早川が規定投球回に達して1.41で1位浮上という、満員御礼の好ゲームになった。
試合前、気になる記事があった。大関は今シーズン地方球場で17.1回で防御率0.52だというのだ。
12球団本拠地と比べて柔らかくて低いとされる地方球場のマウンドと上手くつきあっていくコツを見つけたのでは?と、楽天ファンとしてはヒヤヒヤだったが、イヌワシ打線が良いアプローチを・・・(続く)
ここから先は
¥ 100
読者の皆さんにいただいたサポートで、さらなる良い記事作りができるよう、心がけていきます。