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【試合感想文】 6/28楽天2-3ソフトバンク:スチュワート・ジュニア異次元。4シーム回転数2805回転も!

若鷹軍団の秘密兵器、いよいよ覚醒か?!

143試合と長丁場のペナントレース、善戦したけど勝利につながらないケースも当然出てくる。

ソフトバンクとの変則3連戦、戦いの舞台をPayPayドームに移した同8回戦も、まさにそういう展開のゲームだった。

試合後の石井一久監督は相手先発のスチュワート・ジュニアに脱帽。「力強いボールも投げていたし縦変化もよかった。なかなか真っすぐを仕留めるところまではいけていなかった」と3時間24分の攻防を振り返った。

まさに異次元だった。

198cmの長身からオーバースローで繰り出された94球のうち、59.6%を占めた56球はストレートだった。
このファストボールはちょっと見たこともない威力を誇っていたのだ。

最速158キロ、平均153.7キロとハイスピードもさることながら、その回転数は平均2657回転! 6回2死3塁で鈴木大地の膝元4球目ファウルでは2805回転を叩き出していた。

4シームの球速と回転数を、他投手と比べてみよう。メジャーリーガーと3/11佐々木朗希の数値は全てMLB公式サイトから。すると、下記のとおりになった。

スチュワート・ジュニア 153.7キロ、2657回転
大谷翔平 156.3キロ、2272回転
ダルビッシュ有 152.4キロ、2420回転
千賀滉大 154.2キロ、2254回転
シェーン・マクラナハン 155.5キロ、2241回転 (※アリーグ防御率1位)
ブライス・エルダー 145.8キロ、2115回転 (※ナリーグ防御率1位)
3/11佐々木朗希 160.5キロ、2348回転

このようにしてみても、スチュワート・ジュニアの回転数が頭2つぶんほど飛び抜けていることがわかる。

現在、MLBのトップクラスの4シームは2600回転だと言われているので、2018年MLBドラフトで全体8番目に指名されながらも破談になって海を渡ってきた23歳のポテンシャルは、やはり本物だったと言える。(もちろん、今後はこの質を維持しながらボリュームを作ることができるか?だと思う)

彼に関して言えば、個人的にはぜひ成功してほしいと願っている。
(そのなか、イーグルスはどう攻略するのかが求められる)

楽天だのソフトバンクだの球団の垣根を超えて、NPBの力量が試されているからだ。彼がNPBで育成・覚醒して逆輸入でMLBで成功を収めたら、NPBのプレゼンスも上昇し、今後彼のような例も増えてくるかもしれない。

試合展開

楽天=1番・辰己(中)、2番・小深田(二)、3番・小郷(右)、4番・浅村(指)、5番・鈴木大(一)、6番・島内(左)、7番・山﨑剛(遊)、8番・太田(捕)、9番・村林(三)、先発・荘司(右投)

ソフトバンク=1番・中村晃(一)、2番・牧原(中)、3番・近藤(左)、4番・柳田(指)、5番・栗原(三)、6番・柳町(右)、7番・今宮(遊)、8番・川瀬(二)、9番・甲斐(捕)、先発・スチュワート・ジュニア(右投)

両軍のスタメン

集中力を切らさなかったスチュワート・ジュニア

まさかのNPB入りから5年が経過。
なかなか頭角を表さないなあとと思っていたが、しっかり成長していたということなのか。

おっ!と驚くシーンがあった。
同点の・・・(続く)

...続きは『Shibakawaの楽天イーグルス観戦記2023』でどうぞ。

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2018年9月のGM就任から始まった石井体制も5年目へ突入。今年はGM職を外れて監督業に専念する総決算・集大成の戦いに。監督も「狙うのは優勝ですね。優勝以外を掴まされてもハズレ」と不退転の決意を示す今シーズンを試合感想文やコラムなどで綴ります。あなたの野球観戦の「良き伴走者」を目指して。月10回以上を所収。ただいま新規読者さん募集中!

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