【試合評】 6連戦日程の「難しさ」露呈した延長戦~7月20日●楽天3-4x日本ハム
6連戦日程の「難しさ」露呈
7週連続で続く6連戦日程の「難しさ」なのか。
6回終了時にリードした試合展開の勝ちゲームを、まさか落としてしまう痛恨のサヨナラ負けになった。(これで同状況の戦績は42勝5敗)
5回終了時までスコアレスで進んだファイターズ13回戦。
先手をとったのは楽天である。
6回だった。この回から登板した二番手・谷元を攻略した。
先頭の5番・銀次が右翼線二塁打でチャンスメイク。
アマダー三振後の1死2塁、6番・今江が久しぶりに仕事をした。
谷元が繰り出した低めの誘い球を巧打で中前へ弾き返し、銀次が生還。
背番号8のタイムリーは5月31日巨人戦(○E6-0G)でみせた吉川撃ちの二塁打以来じつに49打席ぶり、この間、得点圏打席は17打席あった。
その後もチャンスを続けた楽天は2死2,1塁で1番・島内。
今シーズン4度目の猛打賞が2点二塁打になった。
球速表示以上の回転数を誇る谷元のストレート。
オールスターの第一戦、その中継で紹介されたトラックマンのデータ。
谷元の真っすぐは145kmで2455回転を計測していた。
これ、8試合連続二桁奪三振を筒香から見三振で決めた6月8日DeNA戦(○E8-2DB)の則本のストレート(151.9kmで2431回転)を上まわる回転数である。
この試合でもおそらくそんな伸びのある速球を投げ込んでいたはずの谷元から、島内は球威に押されることなく快打で応戦。
中越えのフェンス直撃弾で、走者2人を悠々ホームに呼び込んだ。(楽3-0日)
両軍のスタメン
楽天=1番・島内(中)、2番・ペゲーロ(右)、3番・岡島(左)、4番・ウィーラー(三)、5番・銀次(二)、6番・アマダー(指)、7番・今江(一)、8番・三好(遊)、9番・嶋(捕)、先発・塩見(左投)
日本ハム=1番・西川(中)、2番・松本(左)、3番・中田(一)、4番・レアード(三)、5番・大谷(指)、6番・岡(右)、7番・石井一(二)、8番・黒羽根(捕)、9番・中島卓(遊)、先発・田中(右投)
6回終了時リードの勝ちゲームを落とす
残り4イニングは、自慢のリリーフ陣で逃げ切るだけである。
6回7回は先発・塩見がゼロを並べると、8回から継投作戦。
しかし、8回に登板した福山がまさかの誤算だった。
先頭の2番・松本に明らかに制球定まらずの3-0から四球。
福山が先頭打者にストレートのフォアボールを与えたのは、昨年7月3日西武戦以来だった。
さらに続く3番・中田には2-2からのスライダーを中前へ弾き返された。
ショート三好が追ったグラブの先、2塁ベースの左横の球際をゴロで抜けていく当たりは、正直、茂木なら取って6-4-3が完成していたのでは?と思わせる惜しいシーン。
直後、4番・レアードのバットが火を噴いた。
2球連続でインコースをシュートで果敢に攻めたその2球目。
完璧な当たりで左翼席まで弾丸ライナー一直線。
完全に主導権を握ったかにみえた試合展開が、たった一振りでゲームは振り出しに戻ってしまう。(楽3-3日)
福山の被弾劇は...と調べてみたら、最後の被弾もマジか!レアードだった。
昨年5月29日、このときはkoboスタだったが、配球は今回とほぼ同じ。
3球勝負は全て内角を速球で攻め立てたが、その3球目を左翼席ポール際に運ばれた。
3-3とされた楽天は、その後、高梨が後を引き継ぎ回またぎ9回まで投げ、延長10回を久保でしのいだが、11回、今季初登板の金刃が1死3,1塁のピンチを招くと、火消しに出てきた戸村が2番・松本にサヨナラの二安を浴びてゲームセット、4時間19分の戦いは幕を閉じた。(楽3-4x日)
これでチーム成績は1位、78試合52勝25敗1分の勝率.675に。
各種戦績は、茂木離脱後12勝5敗1分、日本ハム戦10勝3敗、ビジター27勝14敗、先制した試合40勝9敗、延長戦4勝4敗1分としている。
ゲーム差は2位・ソフトバンクと0.5、3位・西武と10.5、4位・オリックスと16.0、5位・日本ハムと24.0、6位・ロッテと27.5になった。
ハーマン、松井裕を休ませることができた
痛恨の逆転負けになったが、今後を見据えたときに、2連投だったハーマン、松井裕を休ませることができたことをプラスにとらえたい。
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