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【試合評】トホホだよ... いっこうに見えてこない楽天の菊池雄星対策~8月31日●楽天2-6西武

既視感200%、遂に3位転落...

サッカー日本代表が豪州を降し、W杯出場決定に湧いた同じ夜、仙台のkoboパークでは、またもや同じ惨劇が繰り広げられていた。

今季ここまで楽天戦で5戦5勝、防御率0.66を誇る相手先発・菊池雄星に、9回完投、5安打11三振2四球2失点で、6個目の白星を献上した。

21回戦の幕開けは、『オコエ瑠偉の高卒3年目・山田哲人計画』へ向けて、その期待をさらに強くさせる、素晴らしい光景で始まった。
初回、1番オコエが自身初の初回先頭打者ホームランを一閃したのだ。

「ストレートが来たらフルスイングするつもりで打席に入りました」というオコエは、「ノリにノッてフルスイング」した前夜の2点二塁打の勢いを駆ったかのように、菊池雄星の本戦第1投・外角148kmストレートを完璧に仕留めてバックスクリーンへ運んだ。

しかし、その後が投打ともに続かなかった。
その後は、菊池の前に毎度おなじみの光景が既視感200%で繰り返された。

投げては、味方1点先制直後の2回表、先発・安楽があっさり逆転された。
先頭打者四球から崩れて短長4安打に2四死球、2番・森に走者一掃打を浴びるなど4点を奪われ、早々にまとまった点を追いかける展開を作ってしまった。

打っては2回以降は散発の4単打。
5回にあげた1得点は、西武内野陣が前進守備ではなかった1死3,2塁、代打アマダーの内野ゴロの間の三走生還。
対菊池戦での最後のタイムリーは、5月26日(●E1-5L)の4回、松井稼の左安になっている。

菊池雄星は先週、審判団から反則投球の個所を初めて具体的に指摘されていた。1週間たらずの短期間で投球フォームを突貫工事して臨んだマウンドだった。

しかし、終わってみれば不安要素を垣間見せた部分は、4点を追った5回、6番・島内、7番・中川への連続四球、続く8番・細川の2球目まで続いた9球連続ボールの場面と、今季ここまでの楽天戦でのストレート平均球速が149.5kmだったのに対し、本戦は146.7kmにとどまったことぐらいだった。

これで終戦記念日の8月15日以降、1勝13敗1分。
対西武戦の戦績は7勝13敗1分で、このカードの負け越しが決まった。

今季初の3位に転落するなか、茂木は肘と肩の状態が思わしくなくスタメンを外れ、出番がなかった。

故障から1軍復帰した面々も本調子ではなく、故障者続出の中で優勝戦線を戦ってきた主戦級には疲労の色濃く、投打の蜜月関係が崩れた中で疑心暗鬼に駆られた先発陣はリズムを崩し、事態打開への決定的な有効手が見当たらず、深刻だ。

両軍のスタメン 

西武=1番・源田(遊)、2番・森(指)、3番・秋山(中)、4番・浅村(二)、5番・山川(一)、6番・外崎(右)、7番・呉(三)、8番・炭谷(捕)、9番・金子侑(左)、先発・菊池(左投)

楽天=1番・オコエ(右)、2番・岡島(左)、3番・ウィーラー(三)、4番・ペゲーロ(指)、5番・銀次(二)、6番・島内(中)、7番・中川(一)、8番・細川(捕)、9番・西田(遊)、先発・安楽(右投) 

いっこうに見えてこない菊池雄星対策

「いろいろとデータはある。今は答えられませんが、明日勝った時に、こういう風な対策をしていたと言いたい」。

前日の試合終了後、梨田監督は会見で対菊池戦の意気込みをそのように語っていたが、終わってみれば結果は同じで、いったいどんな対策を講じたのか?と問い詰めたくなる3時間9分だった。

今、ぼくがパッとすぐ思いつくことができる、この日、楽天が講じた菊池対策と言えば、楽天打者の大半がバットを短めに持ったことと、下記のコレしか思いつかないのだ。

コレとは、、、

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