【戦評】3タテ阻止した主将&選手会長そろい踏みの活躍劇~5月17日○楽天4x-3ソフトバンク
9回で決着をつけた選手会長の殊勲打
3-3の同点で迎えた9回、楽天はサヨナラの機会を迎えていた。
先頭・今江がヒットで出塁も、続くペゲーロは二ゴ。
4-6-3の併殺コースに思われたが、相手の守備ミスが発生する。
二塁手・高田がファンブルしたのだ。
はたして無死2,1塁。
絶好シーンで打席に向かったのは6番・内田。
本戦2打席目に2号ソロを放っていた。
しかし「覚醒間近の和製大砲」は、回またぎ森の前に苦汁を飲まされた。
絶対的守護神からその座を託された森は、闘志むき出し、憤怒の形相。
仁王さながらに立ちはだかり、内田は強気のインコース攻めで追い込まれ、最後は緩急で空三振に倒れた。
そして1死2,1塁、7番・岡島にバッターボックスがまわったのだ。
岡島は本戦も投ゴ、一ゴ、四球、四球とヒットなし。
これで直近18打席でヒット1本になった選手会長のバットが、火を噴いた。
追い込まれる前のカウント球を「強い気持ちで」弾き返した当たりは、背走するセンター・柳田の頭上を越える決勝打!
8回、主将の同点打で追いつくと、9回は選手会長がサヨナラ打。
イーグルスが今季初の劇的勝利を飾り、同一カード3連敗を阻止した。
それにしても、9回で決着つけた岡島のサヨナラ打は大きい。
もし凡退に倒れたら、後続は打率.125のオコエ。
代打を送ろうにも、足立以外の控え野手を使いはたしていた。
そのため、おそらく高い確率で延長戦に突入したはずだ。
自軍ベンチに残った投手は、昨日投げた小野と宋、2連投の久保、同日1軍昇格した戸村の4人。
6連戦の3戦目で5/27(日)まで続く『運命の13日間』の3日目に「投手陣総動員の消耗戦」は、できれば避けたかった。
チーム成績は6位、38試合12勝25敗1分の勝率.324。
ソフトバンク戦は3勝6敗、本拠地5勝16敗。
ゲーム差は1位・西武と12.0、2位・日本ハムと9.5、3位・ソフトバンクと9.0。
4位・オリックスと5.0、5位・ロッテと3.5になり、最下位脱出が見えてきた。
両軍のスタメン
ペゲーロの明暗分けた守備
本戦、ペゲーロの守備がチームを救い、チームを窮地においやる「明暗分かれたプレー」が複数あった。
まずは初回のファンブルだ。
1番・中村の右翼線のヒットを処理したとき、送球体勢に入るときにグラブからこぼし1ヒット1エラー。
いきなりの無死2塁を招き、その後の3番・柳田のタイムリーで失点に絡んでしまう。
2-2同点の5回1死2塁、柳田の右安。
今度は「要らぬバックホーム」でピンチを拡大させた。
打球処理したペゲーロが、2塁走者は3塁ストップしているのに、本塁へバックホーム。
この送球間、打者走者・柳田に悠々2塁に進出され、単打なのに1死3,2塁を作られてしまったのだ。
結局、この後、柳田に生還を許したので、まさに過ぎたるは及ばごとしになった。
この2つがミスだとすると、好守でチームを救ったのは、1点ビハインドの4回のこと。
2死2,1塁、高田の右安で本塁を狙った俊足の二走・福田を、ストライク返球のバックホームで完全アウトに!
この補殺は、、、
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