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【戦評】思惑はずれの所沢遠征~9/27●楽天2-6西武

週末は思惑はずれ

二強5連勝の勢いを削ぐ痛恨の3連敗になった。

最大9.0差からの逆転Vに望みを託すイーグルス。
週明け仙台で若鷹軍団を迎え撃つためにも、敵地所沢は勝ち越しが最低条件のはずだ。

ところが、初戦はリクエストにもつれる間一髪の本塁攻防劇に2度失敗。天敵メヒアにはタイムリー2本を許して4-5の1点差負けを喫した。

2戦目は先発アクシデントを逆手に取った西武の猫の目継投の前に打線が困惑。同点で迎えた7回ピンチの場面では、源田、スパンジェンバーグの左打者2人に酒居が長短適時打を浴び、ファンに改めて「高梨不在」を嘆かせる敗戦になっている。

そして迎えた3戦目の本戦だ。

前日暴投処理時に負傷した太田は左肩関節唇損傷で1軍抹消。
時期を考えれば事実上の今季絶望だ。

主将・茂木も腰の張りで連日の欠場へ。

この日、三木監督は何を思ったか、鉄平打撃コーチをベンチから外している。代役に渡辺直兼任コーチを入れる起用を採ったが、一歩間違えれば、監督と選手のみならず、指揮官とコーチの間にも隙間風が生じかねない危うい人事だ。

そんな緊急事態のなか始まった同17回戦は、序盤から相手に主導権を握られた。

プロ2度目の先発になった新人・瀧中が3回途中5失点の誤算。
打線も今季楽天戦3試合17.2回で防御率2.04を誇る敵軍先発・松本航を打ち崩せずHQSで4勝目を献上した。

楽天の得点はロメロ20号、小深田プロ初本塁打のソロ弾2発のみ。
結局、序盤の失点重く2-6で敗れている。

これでチーム成績は全日程の71.7%を消化して3位、86試合42勝41敗3分の貯金1になった。

各種戦績は以下のとおり。

直近10試合 6勝4敗
9月 11勝13敗
西武戦 7勝9敗1分
ビジター 16勝21敗2分
連戦日程4日目以降 18勝22敗1分
先制された試合 13勝25敗2分
5回終了時に負けの展開 6勝28敗2分
オリ中嶋代行後の8/21以降 14勝19敗(はパ最下位)

ゲーム差は1位・ソフトバンクと5.5、2位・ロッテと4.5、4位・西武と1.5、5位・日本ハムと2.0、6位・オリックスと9.5になった。

◎両軍のスタメン

楽天=1番・小深田(遊)、2番・鈴木(三)、3番・浅村(指)、4番・島内(左)、5番・ロメロ(右)、6番・渡辺佳(二)、7番・田中(中)、8番・岩見(一)、9番・下妻(捕)、先発・瀧中(右投)

西武=1番・源田(遊)、2番・スパンジェンバーグ(左)、3番・メヒア(一)、4番・栗山(指)、5番・山川(三)、6番・外崎(二)、7番・木村(右)、8番・岡田(捕)、9番・金子(中)、先発・松本(右投)

◎試合展開

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瀧中が抱える潜在的な炎上リスク

僕が先発投手を診断するとき重要視する『全球数に占める(空振り+見逃しストライク)の比率』。
この数値が大きければ大きいほど、打者から数多くのストライクを稼ぐことができていることになる。

今季の楽天先発投手の当該値と防御率の関係は以下のとおり。
30%以上だと防御率3.06、好投を期待できる結果になっている。

20%未満・・・防御率7.20
21%~24%・・・防御率5.40
25%~29%・・・防御率4.56
30%以上・・・防御率3.06

本戦の瀧中は・・・(続く)

この続きは、noteマガジン『Shibakawaの楽天イーグルス観戦記:2020後半戦』でどうぞ。コロナ禍の非常時、パリーグの勢力図を塗り替える三木楽天の挑戦を試合評/コラムで綴ります。また、同内容を『まぐまぐメルマガ』でも配信中、こちらは登録初月無料です。みなさんもぜひ僕たちと共に応援しませんか。新たな読者さん、お待ちしております。

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