【戦評】最速151キロ! 「ドラ1」近藤弘樹デビュー!~6月6日●楽天1-3巨人
ドラ1、近藤弘樹、デビュー!
闘将の地元・岡山の地方リーグに眠っていた「原石」。
ドラ1・近藤の晴れ舞台は、5回途中2失点。
足がつる負傷降板でマウンドを後にしたが、将来性を感じさせてくれる89球のデビュー劇になった。
プロ初登板・初先発のチャンスは、急遽めぐってきた。
月曜日、登板予定の塩見が突然の体調不良で登録抹消。
その代役で白羽の矢が立ったのは、2軍の先発ローテで水曜日を任されていた新人右腕だった。
近藤は2軍イースタンでほぼ中6日の先発ローテを任され、9試合(先発7、救援2)に登板。
41.2回で防御率3.46、4勝3敗、被打率は.197と抜群の戦績を挙げていた。
とくに5/16ロッテ戦以降の直近3登板が凄まじかった。
「17イニング連続無失点」で、この間に許したヒットは単打3本のみ。
5月中旬以降、一気に調子を上げた中での1軍抜擢になった。
晴れ舞台の女房役は山下だ。
前述5/16以降の3試合中2試合でコンビを組んで13回無失点を共に作った実績を買われた。
その近藤の失点は、89球の最初の15球だった。
初回1死2塁、3番・ゲレーロとの対決である。
フルカウント8球勝負の設計図はみごとだったが、ツメを欠く形になった。
速球中心のなか、変化球を織り交ぜる配球。
8球勝負中、2球目、3球目、7球目と合計3球インコース胸元の厳しい所をズバッと攻める度胸の良さも披露する。
残念なのは、結果球の精度だ。
胸元を突いた後の外角狙いスライダーだった。
この勝負球が真中高めに抜ける失投のホームランボールなり、ゲレーロに一閃され左翼席へ2ランをくらった。(E0-2G)
ゲレーロはソロ弾が多いことで有名。
走者を置いた場面での一発は約1ヵ月ぶりということで、惜しい被弾だった。
ただ、失点はこの2点だけである。
失投を被弾し動揺してもおかしくない直後の場面は、気持ちをしっかり切り替えた。
4番・岡本、5番・亀井に落ち着いて立ち向かい、ともにストライク先行。
岡本は4球、亀井を3球で切り伏せた点は、解説・桑田真澄さんも評価していた。
近藤は2回以降もランナーを背負うピッチングが続く。
しかし、粘投でスコアボードにゼロを並べ、巨人打線に残塁の山を築かせていった。
両軍のスタメン
楽天=1番・田中(中)、2番・茂木(遊)、3番・銀次(二)、4番・今江(一)、5番・ウィーラー(三)、6番・ペゲーロ(右)、7番・八百板(左)、8番・山下(捕)、9番・近藤(右投)
巨人=1番・坂本(遊)、2番・田中俊(二)、3番・ゲレーロ(左)、4番・岡本(一)、5番・亀井(右)、6番・マギー(三)、7番・陽(中)、8番・小林(捕)、9番・今村(左投)
拙攻目立った初回の攻撃
一方の打線は、なんとまあ・・・不甲斐ない・・・。
相手先発・今村を攻略できず、2~4回まで三者凡退を繰り返し、6回無失点の好投を許した。
初回の攻撃がもったいなかった。
1番・田中が巧打センター返しで9試合連続ヒットを決めて出塁。
無死1塁で2番・茂木のシーンだった。
楽天は送りバント作戦。
しかし、茂木が初球、2球と連続してバントファウルにし、送ることができない。
この直後だった。
茂木のバント失敗と取り返そうと一走・田中が二盗を仕掛けたが、飛んで火に入る夏の虫。
完全アウトの盗塁死になってしまう。
結局、茂木は三振に倒れ、銀次も平凡な遊ゴ。
初回、電光石火で突っ走ることができずに終わった。
まず、、、
※ここからは有料エリアでお楽しみください。
※1記事150円ですが、昨年60人の犬鷲ファンが観戦のお供にした好評マガジン『Shibakawaの楽天イーグルス観戦記2018前半戦』だと1記事53円でお楽しみいただけます。
※本稿はまぐまぐメルマガでも配信!新規読者さん参加お待ちしてます。
読者の皆さんにいただいたサポートで、さらなる良い記事作りができるよう、心がけていきます。