【試合評】3/18●楽天2-6中日:力強さある藤平のストレート。小深田開幕ショート争い脱落
藤平尚真、力強さあったストレート
高卒7年目の未完の大器が、バンテリンドームで開幕ローテ内定といえる好投をみせた。
今季5度目の登板はチーム事情で中5日。
そのため首脳陣に球数を配慮されて4回61球でお役御免に。
それでも、ビシエド、アキーノ、アルモンテと外国人打者が3人スタメンに並ぶ恐竜打線を1安打無失点に退けた。
唯一弾き返されたヒットも、NPB歴の長いビシエドに低めに投げ切った見逃せばボール球のフォークを上手くさばかれたもの。それも三遊間をゴロで割るコースヒットだった。
ヒヤリとした打球は2回無死2,1塁、福永裕基の二直ぐらい。ほぼ完璧にマウンドを支配し、2月練習試合を含む防御率は2.05とした。
最も印象的だったのは、この日57.4%で投じたストレートの力強さである。
最速152キロ、平均148.1キロ。
初回147.9キロ、2回147.2キロ、3回148.8キロ、4回149.0キロと、イニングを重ねても球速は衰えをみせない。
この日の解説は両軍でコーチ歴のある鹿島忠さん。彼が「ちょうど良い荒れ方」と評したとおり、捕手の構えたミットとは違う方向にいく真っ直ぐもしばしば目立ったが、終始、恐竜打線のバットを差し込んでみせる威力があった。
3/12●E4-6Mの前回登板のとき《ストレートはシーズンまたいで良い感覚を維持できている》という佐々木明奈さんのレポートがあったが、実際そのとおり。
昨年.185だった真っ直ぐの被打率は、本戦6打数0安打1三振1四球、今季トータルでは47打数9安打の.191である。
この日も・・・(続く)
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