【試合評】 溜飲下げた「崖っぷち」での爆勝ゲーム~9月16日○楽天13-5ロッテ
負けられないラストスパート20試合
2位とのゲーム差は今季最大の3.5。
4年ぶりCS本拠地開催を決めるには、もはやこれ以上、負けられない。
『真のラストスパート20試合』が、ロッテ19回戦の本戦から始まった。
台風18号の影響が心配ではあるものの、イーグルスは来週木曜日まで本拠地で6連戦日程が組まれている。
対戦相手は、ロッテ3試合、日本ハム1試合、オリックス2試合。
いずれもBクラス球団。
一方、ライバルのライオンズは同期間の6ゲーム、首位ホークス3連戦が含まれている。
上手くいけば、若鷹軍団の力を借りて、一気に肉薄することも可能になる。
そのためにも、本戦は負けられなかった。
◎パリーグ2位進出ライン (9/15終了時)
西武が残り14試合を6勝8敗で戦うとシーズン勝率は.564に。
この場合、楽天が西武の勝率を上まわるには、残り20試合を13勝7敗の勝率.650のハイペースで勝ち進むことが必要になってくる。
楽天の残り20試合中、7ゲームは最下位ロッテ戦。
このロッテ戦を勝って「吉」にしていきたい。
僕ら鷲ファンの切なる思いと、楽天ナインの土壇場の底力が発揮されたのか、結果は13-5の大勝。
koboパーク上空を覆った分厚い曇天を吹き飛ばすほどの、久々の二桁得点は、打者一巡の猛攻イニングを2度作るなど、6月13日ヤクルト戦(○E13-4S)以来、じつに3ヵ月ぶりになった。
同日、2位・西武がマジック1としていた首位・ソフトバンクに3-7で敗戦。
ソフトバンクの2年ぶり5度目のリーグ優勝が決まってしまう悔しさ残る9.17になったが、一方で2位とのゲーム差は2.5へ。
日曜日、楽天は則本(vs二木)、ソフトバンクは千賀(vs多和田)ということを考えれば、上手くいけば、さらに詰めて1.5。
こういう可能性が出てきた快勝になった。
両軍のスタメン
ロッテ=1番・加藤(左)、2番・荻野(中)、3番・角中(右)、4番・ペーニャ(指)、5番・鈴木(二)、6番・中村(三)、7番・福浦(一)、8番・田村(捕)、9番・大嶺翔(遊)、先発・涌井(右投)
楽天=1番・岡島(右)、2番・藤田(遊)、3番・アマダー(一)、4番・ペゲーロ(指)、5番・島内(左)、6番・ウィーラー(三)、7番・銀次(二)、8番・嶋(捕)、9番・オコエ(中)、先発・辛島(左投)
前日、投手陣の要望で突貫工事で改修された急造マウンド。
その影響なのか、楽天先発・辛島、ロッテ・涌井ともに、立ち上がりからコントロールに精彩を欠く内容になった。
初回は両軍とも1番打者が出塁、2番が犠打で送る1死2塁。
とくに楽天打線は、涌井から3四球で「貰った2死満塁」を迎えた。
試合が派手に動いたのは翌2回のこと。
2回表、「とにかく先に点をやらないように投げたい」と意気込んで臨んだ辛島が、先制2失点を喫した。
先頭の6番・中村に中前へ運ばれ、続く7番・福浦の打席時に二盗。
このとき嶋の2塁送球が中前へ抜ける悪送球になり、無死3塁。
7番・福浦との対決はフルカウント8球勝負にもつれこみ、最後は内野前進守備を敷いた狭い1,2塁間をしぶとく破られるタイムリーで失点した。
この後、さらに得点圏に進出され、1番・加藤の適時二塁打で2点目の失点。
8月11日オリックス戦(●E4-8Bs)を起点に、イーグルスは先制された試合で19連敗を喫していた。
ミスも絡んでのイヤなかたち先に点を奪われ、直近10試合で7度の二桁安打と当たりの出ているロッテ打線に飲み込まれてしまうのか...という、マズい先制失点劇になったが、直後の2回裏、見事な逆転劇をみせている。]
2回裏に取った7得点は、今季1イニングで取った最多得点!
一気にひっくり返し試合を決めた猛攻の主役は、外国人打者の打棒だった。
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