【試合評】唸った闘球。釜田復帰登板で自己最多タイ7勝目~2016年9月23日○楽天イーグルス4-2日本ハム
パリーグ優勝争いを面白くさせる「首位いじめ」
8月10日のロッテ戦の後、トミージョン手術明けということもあって大事を取り2軍調整に入っていた釜田佳直が、約1ヵ月ぶりに1軍合流。その復帰登板の舞台が札幌ドームになった。
結果は楽天が4-2で快勝。6回を93球で2安打無失点にまとめた釜田の好投が光り、1年目以来の自己最多7勝目。
打っては0-0で迎えた4回に貰ったチャンスを活かした。安打、暴投、四球、犠打処理の相手先発メンドーサによる1塁悪送球で無死満塁にすると、今季vsメンドーサ14打数8安打の6番・今江が先制打。続く7番・銀次の4-6-3併殺打の間に3塁走者が生還、2死3塁で8番・藤田の今季100安打目がタイムリーと3点を入れた。6回には4番・ウィーラーによる26号ソロで追加点。
楽天は終盤、福山、ミコライオの勝利の方程式が1点ずつ失ったが、9回は松井裕が三者凡退投球で締め、連敗を2でストップ。同日、4位・西武が敗れたため、ゲーム差なしの5位としている。
これでチーム成績は5位、133試合59勝71敗3分の勝率.454。ゲーム差は1位・日本ハムと21.0、2位・ソフトバンクと20.0、3位・ロッテと8.0、4位・西武とゲーム差なし、6位・オリックスと6.5とした。
各種戦績は、後半戦25勝26敗1分、9月6勝11敗、日本ハム戦8勝15敗、ビジター25勝36敗2分、6回終了時に勝利している試合41勝6敗2分としている。
両軍のスタメン
楽天=1番・島内(中)、2番・岡島(右)、3番・ペゲーロ(左)、4番・ウィーラー(指)、5番・茂木(遊)、6番・今江(三)、7番・銀次(一)、8番・藤田(二)、9番・嶋(捕)、先発・釜田(右投)
日本ハム=1番・西川(左)、2番・中島卓(遊)、3番・岡(指)、4番・中田(一)、5番・田中賢(二)、6番・レアード(三)、7番・陽(中)、8番・谷口(右)、9番・大野(捕)、先発・メンドーサ(右投)
福山博之、松井裕樹、メモリアル登板
4点リードの7回に登板した二番手・福山は今季登板数を背番号に並ぶ65とした。3年連続65試合登板は、ここ10年間ではパリーグで唯一の記録となり、セリーグを入れても巨人・山口鉄也が2008~2009年に記録して以来、2例目になる。
今シーズンの福山は、昨年と比べてイマイチな印象を持つ読者も多いのではないだろうか。
確かに前半戦は多くの楽天救援投手と同様、調子が上がらず苦しむ形になった。4月24日西武戦ではメヒアに満塁弾を浴び、4月27日のファイターズ戦では同点の9回に中田にサヨナラ打を打たれ、5月5日ロッテ戦では中村に頭部死球をぶつけて危険球退場するなど、ちょっと信じられない光景が立て続いたのは事実である。
しかし、その後は立て直し、6月以降の防御率は43回を投げて1.67である。本戦終了時の防御率2.71は昨年の2.76より良い値で、今季のWARも過去2年と同様の数字を示している。65試合とフル回転の活躍ながらも、しっかり修正。数字を作ってくるところは、本当に頭の下がる思いがする。
9回に登板。三者凡退で球団史上初の2年連続30セーブを挙げたのは松井裕だった。こちらも福山と同様、特に前半戦苦しみ、今シーズンは模索の1年になったと言えそうだが、それでも、セーブ機会での失敗は僅かに1。8月には自身初の月間MVPを受賞するなど本領を発揮した。
ウィーラーを始め、アマダー、ペレス、ペゲーロと外国人打者を全員残留させ、投手ではミコライオの来季プレ-が濃厚のチーム事情である。このことを考慮すると、松井裕は来季もクローザー起用になるのかな?という印象だ。ここへきて個人的にも、引き続き抑えを見てみたいと思うようになってきた。
釜田佳直、今季No.1のベストピッチ
そして、本戦、素晴らしかったのは、自己最多7勝に到達した先発・釜田である。今シーズンNo.1のベストピッチだったと思う。
実は試合前から心配していたのだ。
というのは、、、
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