【惜別】「まーた八郎潟かw」。最もディスり続けた鷲ファンすら魅了した、後藤光尊の名人芸

「まーた八郎潟かw」。

この3年間、Twitterで後藤光尊をディスりにディスった。

理由はプレースタイルにベテランらしさが見当たらず、非生産的すぎるからだ。

打撃はボール球の約2球に1球で手を出しにいく高頻度の悪球打ち。四球出塁が見込めず、この5年間で出塁率は1度も3割を超えなかった。守備でも波がありすぎた。昨年はリーグワーストタイの失策数を記録、多くの失点に絡み、投手陣の足を引っ張った。そこには一般的に、ある極致に達したベテランが見せる「堅実性」や「燻し銀」、「枯れた味わい」は皆無だった。

はたして3年総額3億9000万の巨額報酬を手にしながら(※)、楽天にもたらしたWARは-3.9である。年俸とWARの関係で言えば、この3年NPBで最も貢献しなかったNo.1選手になる。当時、日本一バブルで脳内お花畑だった楽天・立花陽三球団社長が、オリックス・瀬戸山隆三球団社長による海千山千の手練手管に遭ったのでは?と疑わざるをえない入団経緯も、筆者の印象を悪くした。

※・・・楽天入団当時、オリックスで結んだ巨額の複数年契約が2年残されていたが、この年俸は報道されていないだけでオリックスと楽天が分担しあった可能性もある。

そんなこんなで、後藤がエラーするたび、チャンスで真っ直ぐに差し込まれて凡退するたび、Twitterで冷笑まじりの批判を繰り返してきたのだ。

しかしである。国の農業政策に振り回された東北の寒村に生を受け、イチローと共にオリックス・ブルーウェーブを知る最後の現役選手になった左打者は、そんなアンチ150%の鷲ファンをも無条件で魅了する実に素晴らしい名人芸を所持していた。

「まーた八郎潟かw」と呟いた同程度の数、その特殊スキルに改心させられたアンチの私は、「これぞ八郎潟ならでは!」と心の中で拍手喝采した。鋭い読者さんなら、たまーに、Twitterでも賛辞のツイートをしていたことを御存じでしょう。

それは、、、

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