見出し画像

やべえ・・・マジか! 楽天・森原康平の「半端ない特殊スキル」その正体

※4月22日、最後尾に追記しました。

森原康平こそ新守護神にふさわしい

本日発令された7都府県による緊急事態宣言は、開幕再々延期になったプロ野球の混迷をより深めることになった。日常に平穏が戻り、僕らの暮らしに「社会の潤滑油」としての球音が戻るのはいつなのか。

先行き不透明だが、国難に打ち勝った後の球音に想いを馳せ、今回は楽天守護神の座について改めて考えたい。


やっぱり、僕の推しは森原康平だ!!!


開幕前の成績だけを見れば、下記表のとおり、ブセニッツが最も良い成績になる。しかし、鷲の20年代守護神は、マンガ『サ道』との出会いでサウナ好きに拍車がかかった背番号13に託したい。

◎抑え候補3投手の開幕前投手成績 (4/7現在)

画像1

両外国人が抱える、抑えNGの懸念点

素質はブセニッツ、シャギワも持っている。ブセは米マイナー通算33セーブ、シャギーも41セーブの経験がある。

しかし、彼らはいつまで在籍するか保証もない外国人なのだ。高額年俸のため成績が少しでも下がれば解雇されやすく、逆に傑出した数字を残せばMLBからオファーが届く可能性も。

確立するのが難しい抑えが、助っ人の事情に左右されて短期間でコロコロ変わるのは好ましくない。

また、彼らは素質を有する一方で心配材料も残している。

塁上に走者を置くと一気に不安げになるのはブセニッツ。昨年は走者なしで被打率.204と支配的だったが、走者ありで.300打たれ、泡を食う場面も見受けられた。その点、森原は走者なし.217、走者あり.187、走者の有無に左右されていない。

キアヌ・リーブス似のシャギワは、開幕前の実戦で前評判どおりゴロ投球が冴えた。そのゴロ率は驚異の57.9%を記録した。と同時に、僕らを仰天させたのは投球回と同数の与四死球を出したこと。NPBのマウンドにまだまだ順応できていない実情がある。

画像2

4年目のMr.安定感

・・・ということを考慮すると、森原こそ大役を託せる器量の持ち主だ。

先ほど走者の影響を受けないと書いたが、打者の左右も全く苦にしない。昨年は左打者にOPS.531/打率.211を残し、右打者にも同等の.542/.200という好成績を作ってみせた。

その安定感は、奪三振率9.14、与四球率2.53、被本塁打率0.42でも確認できる。高い頻度で三振を奪うことができ、四球や被弾はしっかり抑制する。セイバーメトリクスでも高く評価されるピッチャーだ。

持ち球も素晴らしい。全体の64.1%を記録するストレートは平均149.2キロを計測。この数字はNPB救援投手の平均145.6キロを上回るスピードボールだ。

昨年8/22ロッテ戦では自己最速155キロも叩き出した。理想に掲げる藤川球児の火の玉ばりに空振り率も12.4%と高く、回転数は2572回転をマークする場面もあった。

そんな真っ直ぐと対を成すのが、スポナビ速報さん命名「低めに集まる高速フォーク」である。

全体の21.3%で使用され、平均球速は140.0キロ。NPBの当該平均134.6キロを大きく超過し、エースの則本昂大の必殺球よりもハイスピードのスペックを持つ。浮き上がる速球との相乗効果に加えてこの高速化が、森原の落ちる球を難攻不落にしている。

そうそう、落ちる球は制御するのが難しい。落とそうという意識が強すぎると力みが生じ、狙ったところに投げ切るのは困難だ。ホームベースのかなり手前に叩きつけてしまう投手も多い。

しかし、森原の場合はフォークに限らず、通算120.1回で暴投わずかに1個とコントロール、コマンドにも優れており、これも安定感を生む魅力の1つになっている。

やべえ...マジか!森原の半端ない特殊スキルその正体

キャリア通算たった1個(事実上のゼロとも言える)に抑えている記録は、暴投の他にもう1つある。
今回はコレが最も言いたかったことで、 森原は・・・(続く)

※ここから先は『Shibakawaの楽天イーグルス観戦記:2020前半戦』読者さんへ。または本記事を単体でご購読くださった読者さんへ。なお、同じ内容を『まぐまぐメルマガ』でも配信中!新規読者さん募集中!!!

ここから先は

1,706字 / 5画像
この記事のみ ¥ 150

読者の皆さんにいただいたサポートで、さらなる良い記事作りができるよう、心がけていきます。