【戦評】 石橋ワースト8失点炎上。問われる真の力量、正念場~8/4●楽天2-11ロッテ
約2ヵ月ぶりの二ケタ失点
東北南部の梅雨明けと同時に始まった令和元年真夏の10連戦。
最初5戦を3勝1敗1分と貯金先行した楽天は、第6戦の日曜日2-11の大敗に見舞われた。
計算外は先発・石橋だ。
5/5西武戦(●E0-4L)からの先発転向後は着実な好投を積み重ねた明徳義塾高の甲子園出場右腕。
6月以降はQS率85.7%と抜群の安定感をみせた遅咲きが、この日は自己ワースト6回8失点で今季6敗目を喫した。
ロッテ先発は種市。
楽天打線は散発3単打に抑えられ、7回無失点で今季6勝目を献上している。
仙台で開催された4/29(●E2-4M)同6回戦ではプロ初先発、直近10戦の1試合平均得点5.50とイケイケだった楽天打線を5回2失点に抑えてプロ初勝利を飾った。
1週間前の7/28(●E3-4M)にも5回2失点と好投を許したプロ3年目・弱冠19歳に三度牛耳られ、このカード初戦の4回から始まった連続イニング無得点も24まで伸びる事態になった。
終盤には福島県沖を震源とする最大震度5弱の地震が発生。
楽天生命パークも強い揺れで約2分間の一時中断もあった同17回戦は、6/3ヤクルト戦(●E2-11S)以来、約2ヵ月ぶり今季8度目の二ケタ失点になっている。
楽天のヒットは単打7本。
渡辺佳2本、辰己1本、太田1本、ルーキーが7本中4本とその活躍が光るなか、茂木や3番・浅村は4タコ、6試合ぶりにスタメンのJBも軽打1本どまりと主戦級が仕事できず。
前半戦4.48を誇ったイーグルスの1試合平均得点も、オールスター明けの後半戦は3.35へ低下。
JB足負傷/銀次懲罰交代以降の直近7試合に限れば2.57とさらに下げ、得点力の減少が著しい。
数少ない朗報は先日支配下復帰した寺岡がプロ初登板を飾ったこと。
そして同日首位・若鷹軍団も敗れたため、1位とのゲーム差は5.0のままになったことである。
両軍のスタメン
ロッテ=1番・荻野(中)、2番・マーティン(右)、3番・鈴木(三)、4番・レアード(指)、5番・角中(左)、6番・井上(一)、7番・中村(二)、8番・柿沼(捕)、9番・三木(遊)、先発・種市(左投)
楽天=1番・茂木(遊)、2番・渡辺佳(右)、3番・浅村(二)、4番・島内(左)、5番・ブラッシュ(指)、6番・和田(一)、7番・ウィーラー(三)、8番・堀内(捕)、9番・辰己(中)、先発・石橋(右投)
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プロ初登板・寺岡が3イニング目に暗転した理由
プロ1年目ながらいきなりの育成契約。
しかし支配下へ再び這い上がってきた今年27歳右腕が、プロ初登板を飾った。
結果は、3回、打者15人、球数51、被安打6、被本塁打1、奪三振2、与四死球0、失点3、自責点3。
8点差の敗色濃厚の終盤3回の任された。
投手の起用数が石橋と2人で済むことができた点は、前日延長戦と残り4連戦を考えると、敗戦処理とはいえど、チームを助けるものになった。
今季の寺岡は2軍で防御率1.50と秀逸。
しかしながら奪三振率8.40に対し、与四球率6.00。
1年目の8.92、5.95とほぼほぼ変化がなかった。
とくに四球が多いことが個人的にネックになり、今季の支配下復帰は難しいと想像していた。
ところが、ここへきて制球難解決へのめどが立ったようなのだ。
その理由は、、、
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