【試合評】 獅子追撃へ。勝利の味を思い出した「逆襲」の3連勝~9月19日○楽天6-0日本ハム
勝利の味を思い出した「逆襲」の3連勝!
2位・西武との直接対決に2連敗。
夢潰えたか...に思えたのが先週の週半ばのこと。
しかし、ここへきての3連勝は、土曜日から始まるリーグ覇者・若鷹軍団との3連戦を前に、絶好の3連勝になっている。
3連勝は7月21日~23日オリックス3連戦以来、約2ヵ月ぶり。
楽天ナインは、しばらく忘れていた勝利の味を思い出したかのような、内容のある好ゲームが続いている。
9月16日(○E13-5M)、同18日(○E4x-3M)ロッテ戦は、いずれも先手を取られながらも、そこからの逆転勝利だった。
16日は長いこと出ていなかった外国人打者の1試合複数ホーマーなど大勝。
18日は8回まで相手先発・石川に抑え込まれたものの、決して最後まで諦めない集中力で土壇場からの逆転サヨナラ勝利をもぎ取った。
そして本戦は、先発・美馬がやってくれた!
31歳の誕生日を今シーズン初の完封勝利で飾り、自身初の二桁10勝に到達。
楽天歴代投手で自身の誕生日に勝利投手を記録したのは、2011年4月12日ロッテ戦(○E6-4M)の岩隈以来、球団史上2人目の快挙になった。
同日、西武がロッテに負けたため、2位とのゲーム差は2.0へ。
CS仙台開催へ希望をつなぐ3時間6分、復活・美馬を宣言した絶好のショーケースになった。
こうなればオリックス2連戦も確実に勝利を重ねていきたい。
Bクラス相手に戦うホーム6連戦で前半戦の結束力を思い出し、体勢を立て直した上で福岡に乗り込めば、敵地ソフトバンク戦もきっと上々の結果になるはずだ。
2015年、リーグ優勝を飾った若鷹軍団は、その後にあった16試合の消化試合では5勝11敗と大きく負け越してシーズンを終えていた。
そのなかには楽天が3連勝したカードも含まれていた。
そして今年も優勝を決めた後、ホークスは2連敗だ。
相手先発は東浜、千賀、和田が予想されるものの、イーグルスにもきっと勝機は巡ってくるはずだ。
両軍のスタメン
日本ハム=1番・西川(中)、2番・松本(右)、3番・レアード(三)、4番・中田(一)、5番・横尾(指)、6番・大田(左)、7番・太田(二)、8番・黒羽根(捕)、9番・石井一(遊)、先発・上原(左投)
楽天=1番・オコエ(中)、2番・岡島(左)、3番・中川(一)、4番・アマダー(指)、5番・銀次(二)、6番・ウィーラー(三)、7番・嶋(捕)、8番・西田(遊)、9番・田中(右)、先発・美馬(右投)
左腕攻略へ、揃って奮起した右打者陣
ファイターズ先発は大卒2年目の上原。
若きサウスポーとの初顔合わせになった。
楽天の相手先発左投手試合は今季ここまで10勝15敗、6月2日中日戦(●E3-6D)以降では3勝12敗と苦戦が続いていた。
そのことで若干どうかな...と思ったが、杞憂だった。
今季、楽天2軍打線にも被OPS.879、被打率.308と打ち込まれていた上原は、楽天1軍の相手ではなく、4回途中4失点でKO、早々にお引き取りいただくかたちになっている。
ストライク先行だった美馬とは対照的に、上原は制球不安定。
打者3球目には3-0、2-1というカウントを多く作った敵軍左腕に対し、左投手対策のカギを握る右打者陣が奮起した。
左・中・左、鮮やか打ち分けたオコエの3二塁打
3試合ぶりに1番に戻ってきたオコエは、1試合3二塁打で攻撃の起点とポイントゲッターと、八面六臂の活躍をこなした。
なかでも印象的だったのは、「2年目成長」を垣間見せた、コースに逆らわないバッティング!
初回先頭打者打席では、、、
※ここから先は有料エリアでお楽しみください。
本稿は単品でも購入可能ですが、おすすめはこちらのマガジン!
11月末日まで50本以上を所収し、150円の1記事が66円とお得!→『Shibakawaの楽天イーグルス観戦記〔2017後半戦〕』。
※まぐまぐメルマガでもお届け中。ご登録はこちらから。
読者の皆さんにいただいたサポートで、さらなる良い記事作りができるよう、心がけていきます。