「やるしかない」。登録名を卓丸に変えた八百板の現在地
注目の同年代外野手争い
石井一久GMのもと「RESTART!」を掲げ、今シーズンを戦う楽天。
主力級の流出が相次ぐ西武に、補強ゼロの若鷹軍団。
ライバル2球団とは対照的に、楽天は順調に戦力整備を進めてきた。
そのこともあり、2019年はみどころ多数になるはずだ。
「はやく春よ来い!」、今まさにそんな心境でいる。
みどころ多数の今シーズンだが、今回注目するのは『同世代・外野手争い』である。
楽天は昨秋のドラフトで1位・辰己涼介、7位・小郷裕哉を指名。
大卒ルーキー外野手2名の獲得に成功し、海外からは新外国人ブラッシュと契約合意。
このことで、今シーズンの外野手争いは熾烈をきわめている。
なかでも、その激しさをひしひし実感する渦中の人物は、オコエ瑠偉、卓丸の2人だろう。
上記表のとおり、オコエ、卓丸は辰己、小郷とほぼ同世代にあたる。
とくに卓丸の危機感は、尋常ではないはず。
早生まれ(1997年1月17日)のため、1996年生まれの辰己、小郷と同学年。
さらに、同じ右投左打の外野手と、オコエ以上に重複する部分が多い。
昨日、自主トレを行う沖縄で22歳誕生日を迎えた卓丸は、銀次、内田靖人、足立祐一に祝福を受けた。
そのバースデーケーキの板チョコには、こう書かれていた。
「やるしかない」
卓丸の置かれた現状をよく表すメッセージ。
オコエもオコエだが、オコエ以上に立ち位置が厳しいのは卓丸かもしれない。
新人2名は失うものが全くない状況だ。
自分の伸びしろを信じて疑わず『前途有望の挑戦者精神』で果敢に挑んでくる。
一方、オコエは高卒4年目、八百板は同5年目。
入団時は彼らも辰己たちと同じく大志を抱いたものの、年数を重ねるにつれ、どうしても「見えてくる景色」がある。
現実を突き付けられ、自らの限界を悟る瞬間も増えてくるのが、この時期にあたる。
新人が放つ「まぶしさ」を、プロで数年を経験した彼ら2名がどう対応するのか。
立ち位置の違う4人が作り出す乱反射のケミストリーがどうなるか、みどころになる。
「やるしかない」。卓丸の現在地
さて、オコエについてはTwitterやブログにも書いた。
そのため、本稿は卓丸について語りたい。
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