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【試合評】 失速した14回戦。炎獅子の蹂躙を許したエース背信の6失点~8月2日●楽天4-7西武
炎獅子の蹂躙を許し、2位後退へ...
怪気炎を上げる炎獅子軍団の奔流に、則本もあっさり飲み込まれた西武14回戦になってしまった。
是が非でも勝たなければならないゲームだった。
岡島&ペゲーロ離脱後は2勝4敗と黒星先行するなか、2位・ソフトバンクとのゲーム差は-0.5と、厳しいマッチレースの真っ只中。
オリックスのおかげで昨夜は首の皮一枚つながった楽天だが、ここで踏ん張らなければ、若鷹軍団に追い越されるのは時間の問題に思えた。
それに本カード、岸は不在なのだ。
前週は則本と同じカード(首位攻防2連戦)で投げた岸は、先々を見すえて次のロッテ戦にまわることが決まっていた。
さらに第3戦目の相手先発は菊池雄星。
パリーグ防御率1位左腕で楽天戦3戦3勝を挙げている好敵手の登板が予想され、もし2戦目を則本で落とした場合、今シーズン初の同一カード3連敗の可能性も高まってしまうという、本戦はそんな位置づけの試合だったのだ。
しかし、目立ったのはエースの不甲斐なさばかりだった。
エースがエースとしての本領を発揮すべき重要どころなのに、1994年以来の11連勝を狙った相手の勢いに飲まれ、自らのミスも飛び出し則本は3敗目。
6失点は4月12日西武戦(●E5-10L)、6月15日ヤクルト戦(●E2-6S)に続く3度目で今季ワーストタイ。
防御率も3.37に悪化し、自他ともにライバルと認め合うオリックス・西の3.24を下まわり、パリーグ9位に後退している。
各種戦績は、西武戦7勝7敗、後半戦7勝6敗、岡島&ペギー離脱後2勝5敗、ビジター28勝18敗、6回終了時に負けている試合6勝24敗になった。
ゲーム差は1位・ソフトバンクと1.5、3位・西武と5.0、4位・オリックスと18.5、5位・日本ハムと27.5、6位・ロッテと29.0になった。
両軍のスタメン
楽天=1番・茂木(指)、2番・銀次(二)、3番・ウィーラー(三)、4番・アマダー(一)、5番・島内(中)、6番・聖澤(右)、7番・クルーズ(遊)、8番・松井稼(左)、9番・嶋(捕)、先発・則本(右投)
西武=1番・秋山(中)、2番・源田(遊)、3番・浅村(二)、4番・中村(三)、5番・栗山(指)、6番・山川(一)、7番・外崎(右)、8番・岡田(捕)、9番・金子侑(左)、先発・岡本洋(右投)
畳みかけたかった初回先制劇
終わってみれば、先発はQSを記録できず、打線も二桁安打届かずと投打かみ合わずの敗戦になってしまったが、出だしは上々に思えた。
後半戦に入り、なかなか先制点を取ることができずにいた鷲軍が、本戦では初回から先制を挙げる攻撃をみせたのだ。
その先制劇は、1番・茂木が初球三ゴに倒れた後、開演した。
銀次を今季初の2番に抜擢した打線の組み換えがさっそく奏功する攻撃になった。
その銀次が四球で出塁すると、、、
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