【退団・惜別】 南要輔 松本京志郎 中村和希 久保裕也 シャギワ 近藤弘樹
今秋で楽天を退団する選手たち。
1選手400字で退団・惜別に関するコラムを書きました。
※6人全て書き終わりました!
●南要輔
揃って育成指名で明星大からNPB入りした当時、巨人・松原聖弥との力量差はほぼ互角だったと思う。ところが4年経過し、両者の立ち位置は決定的に。
7月25日にプロ初出場を飾った松原は優勝戦線で躍動し、86試合でOPS.701を残した。一方、育成4年目の南は悲願の支配下登録かなわず、来季構想から外れている。
今季は2軍で53試合、自己最多の88打席に立った。しかしOPS.588、打率.181と振るわず。イースタン平均値が.720、.259のため、推して知るべしだ。
右腕の逃げていく球に対応できなかった模様で右投手打率.104、三振率26.8%だった。同じ右打ち内野手で4歳下の村林が打撃でも急成長し、南をキープする意味はガタ減り。1歳上の吉持とのレベル低すぎる争いにも敗れた。
フットワーク、グラブさばきに定評のある内野守備が売り。しかし2軍チーム最多7失策だった。6失策の黒川が規定打席到達に対し、南は34試合が途中出場。限られた守備機会での数字だから、印象が悪かった。(400字、11/15)
●久保裕也
3球団を渡り歩いた松坂世代の引退で改めて感じるのは、移籍後の4年間ベテランに与えた79登板80.2回を、若手にもっと振り向けることはできなかったのか?の1点になる。
79登板のうち60.8%に当たる48試合がビハインド登板だった。その48試合のチーム成績は3勝43敗2分(勝率.065)。久保が奮闘してもチームはそのまま負けていたという厳然たる事実が浮かび上がる。
こういう戦況を左右しない場所で、若手を使うことはできなかったのか。若手伸び悩みの責任の一端は、ベテランを重用し若手に機会を与えない1軍首脳陣にもありそうだ。
たとえば、鈴木大地のFA人的補償でロッテに移籍した小野郁である。楽天は2018年イースタン最多セーブ右腕に対し、年間最多13登板、通算39登板しか用意しなかった。
一方、ロッテは辛抱強く起用してチーム2位の40登板、防御率3.23、FIP3.39の好成績へ導いた。今年も13登板時には防御率5.27。そこを我慢し使い続け、経験を積み重ねての好成績になった。(400字。11/16)
●松本京志郎
高卒育成3年目での退団は少し厳しすぎる。というのは、今年それなりの数字を作っているからだ。
37試合99打席で自己最高のOPS.744、打率.300だった。年度別の推移はOPS.399→.607→.744、打率.164→.232→.300、成長の足跡を確認できる。7/21ヤクルト戦ではシュアな打撃で右中間を真っ二つにするサヨナラツーベースの活躍もみせた。
高卒3年目の2軍成績で比較すると、打席数の差異はあるが、悪くない数字なのだ。たとえば・・・(続く)
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