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【試合評】投打の大黒柱が存在感を発揮!! ようやく止めた西武戦の大型連敗~10月2日○楽天2-1西武
エースと4番の獅子退治!
エースがエースの仕事を全うした6回1失点だった。
則本の闘志溢れる130球に応えたのが、4番による4番の大仕事!
0-1と1点を追った6回、ウィーラーが一振りで事態を打開した。
好投した相手先発・十亀の数少ない失投を捉え、決着をつけた31号2ラン!
両軍合計わずかに3得点、ロースコアの投手戦の中、イーグルスの投打の大黒柱が存在感を誇示した西武24回戦になった。
◎パリーグ2位進出ライン(10月2日終了時)
これで8月1日(●E0-8L)から続いていた西武戦の連敗を10でストップさせ、同カード8勝15敗1分に。
同じく8月11日オリックス戦(●E4-8Bs)から続いた移動ゲームの連敗を7で止め、同戦績7勝15敗1分に。
チーム成績は136試合74勝60敗2分の勝率.552となり、2位・西武とのゲーム差を再び2.0に戻し、CS仙台開催へ一縷の望みをつなぐ敵地勝利を飾った。
両軍のスタメン
楽天=1番・茂木(遊)、2番・藤田(二)、3番・ペゲーロ(指)、4番・ウィーラー(三)、5番・銀次(一)、6番・島内(中)、7番・岡島(右)、8番・聖澤(左)、9番・嶋(捕)、先発・則本(右投)
西武=1番・秋山(中)、2番・源田(遊)、3番・浅村(二)、4番・山川(一)、5番・森(指)、6番・栗山(左)、7番・中村(三)、8番・外崎(右)、9番・岡田(捕)、先発・十亀(右投)
十亀の好投に苦しんだイヌワシ打線
相手先発は十亀だった。
今シーズン楽天戦で4戦3勝の負けなし、同防御率1.46の苦手右腕が、この日もイヌワシ打線を苦しめた。
十亀も当然、直接対決の重みを認識していたはず。
立ち上がりから速球に力強さがあった。
その平均球速は147.1kmで、十亀の今季平均を約2km上まわるもの。
ストレートの出来が良かったため、スライダーやカーブといったブレーキングボール系の変化球も活き、緩急が生まれ、楽天打線を悩ませた。
初回、楽天は幸先良くチャンスを作る。
1番・茂木がクリーンヒット。
初球148km速球の直後の2球目114kmカーブ。
緩急差34kmに体勢崩されることなく、右前へ弾き返した。
真のバント成功率91.3%を誇る「職人」2番・藤田は、初球をきっちり送る。楽天は8月30日西武戦(△E8-8L)以前は、初回無死1塁で2番打者のバント作戦は1度もなかったが、同日以降は機会12回中これで10回が送りバント作戦になった。
1、2番の働きで1死2塁の形を作り、主軸にまわしたが、得点入らず。
3番・ペゲーロは厳しい内角攻めに晒され、ドン詰まりのサード前方ゴロ。
これが進塁打になり走者は3塁まで進んだが、4番・ウィーラーが空三振。
ボール2-0と打者有利からのスタートだったが、真っすぐ狙いのところカーブで追い込まれ、最後は外角スライダーで仕留められてしまった。
翌2回は2死後、7番・岡島が右前ヒットで出塁。
解説・片平晋作さんが「綺麗なレベルスイング」と評した打撃だった。
岡島は6回にも左前へ弾き返し、これで3戦連続安打、2戦連続マルチヒット。故障復帰後は56打数9安打の打率.161と低迷が続いていたが、先月下旬からオープンスタンスからスクエアに戻した打撃フォームが、ようやくここへきて固まってきたのだろう、復調の上昇曲線を描き始めている。]
3回はわずか10球で三者凡退に倒れた。
初回先頭打者でヒットを放った1番・茂木は2打席目、空三振。
5球勝負中、結果球を含む3球でインコースのスライダー攻めに遭い、このスライダーに対応できずに終わっている。
楽天打線は3回まで、特に左打者がこのスライダーに苦しんだ。
楽天が円陣を組んだ4回以降は、一転、西武バッテリーはスライダーの割合を減らして目線を変える対応策に。
逆にカーブの割合を増やし、今度はこの遅い球に手を焼くことになった。
4回、楽天は初回以来のチャンスを迎えていた。
3番・ペゲーロ、4番・ウィーラーの外国人が2者連続三振に倒れた2死後、5番・銀次、6番・島内がいずれも追い込まれながらも速球を弾き返した。
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