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【試合感想文】 4/26楽天2-4ソフトバンク: マイケル・フランコ重症
フランコ遂に打率1割台へ
開幕から不調に苦しんだ島内宏明と浅村栄斗が4回に左腕・和田毅から2者連続本塁打の共演。試合終了後のOPSは今季最高値を記録し着々と上り調子をみせるのに対し、MLB通算130ホーマーの主砲の状態がダダ下がりだ。
エスコンフィールドでの開幕3連戦では来日1号を含む4安打をかっ飛ばしOPS.973の鮮烈デビュー。翌週も早々に2号をマークするなどOPS.879の好活躍をみせ、イーグルスに久々の優良外国人か!と期待高まったが、4/11~4/16の週からバットが湿り出した。
以降、週間OPSは.396→.467と低迷すると、本戦はトホホの4タコ... 打率は遂に1割台に突入してしまった。
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7回には信じられない光景を目撃してしまった。
津森宥紀の前に空三振に倒れたのだが、5球勝負中、真っ直ぐに2度バットが空を切ったシーンが異様だった。
ふつうストレートの空振りはバットが球の下を通過する。ホップする投球にバットが下を潜るかたちになるわけだ。しかし、このとき新外国人のバットは2球ともボールの上を空振りしていた。
津森は変則右腕だから、そういうかたちにもなるのかもしれない。そう思う方もいるだろう。しかし、同じく津森の真っ直ぐに空振りした小郷裕哉、山﨑剛は球の下を空振りしていたので、フランコだけが球の上だったことになる。
それだけ自身の打撃を見失って投手にアジャストできていない証拠のように僕には思えた。
来日1年目の新外国人にはNPBに順応するためにも最低100打席は与えないと実力は推し量れない。そういう意見をよく耳にすると思う。現在、フランコは78打席。このままスタメンで出続けると仮定してゴールデンウィーク中にはその100打席を迎える。
データスタジアムさんの記事によれば、実際、助っ人の力量は200打席まで見ないと測れないらしいのだが、現在のイーグルスに今のままのフランコに200打席も与える余裕はないと思う。大型連休明けにも4球団を渡り歩いた元メジャーリーガーに対して、なんらかの処遇を決断するときが来るのかもしれない。
2つの守備ミスが絡んだ4回2死走者なしからの3失点
4回の先制3失点は、一般に得点期待値が0.091とされる2死走者なしから始まった。(投高打低のここ最近はさらに下がって0.070台)
2死走者なしからの複数失点は、4/21○E8x-7Fに田中将大が喫した5失点以来の2度目だ。
2つの守備ミスが絡んでしまった。
起点は、ショート山﨑剛のエラーだ。早川隆久の厳しい内角攻めに三森が窮屈打撃で応戦した打球。完全に詰まったワンバンゴロが背番号34のほぼ正面に飛んだが、捕球したと思われたグラブから白球がポロリとこぼれてしまう、彼にしては珍しい失策になった。
もう1つは、その後の2死2,1塁、柳田悠岐の2点二塁打だ。左翼前方に着弾しようかというポテンヒットコース。これをレフト島内が懸命に前進して球際スライディングキャッチを試みたものの及ばずに着弾。そして後逸したことから2者が悠々生還してしまった。
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楽天=1番・小深田(三)、2番・島内(左)、3番・浅村(二)、4番・フランコ(指)、5番・小郷(右)、6番・伊藤裕(一)、7番・山﨑剛(遊)、8番・炭谷(捕)、9番・辰己(中)、先発・早川(左投)
ソフトバンク=1番・三森(二)、2番・増田(右)、3番・近藤(左)、4番・柳田(指)、5番・栗原(三)、6番・牧原(中)、7番・中村晃(一)、8番・今宮(遊)、9番・甲斐(捕)、先発・和田(左投)
島内は責められない
映像を見返すと、島内が落下点に入ったときには2塁走者は3塁をまわっているタイミングだった。だから、無理せずに自重して大怪我を防ぐべきという意見も大いにあると思う。
僕もふだんならそっち系の意見に与する者だが、しかしこの場面に限っては仕方ないかなと感じる。
というのは・・・(続く)
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2018年9月のGM就任から始まった石井体制も5年目へ突入。今年はGM職を外れて監督業に専念する総決算・集大成の戦いに。監督も「狙うのは優勝ですね。優勝以外を掴まされてもハズレ」と不退転の決意を示す今シーズンを試合感想文やコラムなどで綴ります。あなたの野球観戦の「良き伴走者」を目指して。月10回以上を所収。ただいま新規読者さん募集中!
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