【試合評】決勝弾は新外国人ペレスの挨拶代わりの豪砲。二桁の希望をつなぐ塩見5勝目~2016年7月12日○楽天イーグルス5-1西武

前半戦4位の座は明日の3戦目に持ち越しへ

前半戦4位を賭けた直接対決3連戦。その第2戦は、1回に飛び出した新外国人ペレスの来日初打席初本塁打が決勝点になり、イーグルスが5-1で逃げ切り勝利を飾った。

これでチームは再び4位浮上。成績は80試合33勝45敗2分の勝率.423。ゲーム差は1位・ソフトバンクと20.5、2位・日本ハムと14.5、3位・ロッテと11.5、5位・西武と0.5、6位・オリックスと3.5としている。

各種戦績は、交流戦明け6勝8敗、西武戦8勝7敗1分、ビジター14勝25敗1分になった。

これでこのカード1勝1敗、前半戦4位は第3戦、明日の先発・釜田の好投にかかっている。ブログにも書いたが、今季の釜田はゴーグルなしで好投、ゴーグル着用で炎上という極端な形になっている。第3戦はぜひゴーグルなしでお願いしたいところなのだ。

◎楽天・釜田佳直の謎。ゴーグル着用時に炎上、外して登板で快投!の摩訶不思議(2016/07/06)

両軍のスタメン

楽天=1番・岡島(右)、2番・藤田(二)、3番・ペレス(左)、4番・ウィーラー(指)、5番・銀次(一)、6番・島内(中)、7番・内田(三)、8番・足立(捕)、9番・三好(遊)、先発・塩見(左投)

西武=1番・栗山(左)、2番・秋山(中)、3番・浅村(二)、4番・中村(指)、5番・森(右)、6番・メヒア(一)、7番・渡辺直(遊)、8番・炭谷(捕)、9番・金子侑(三)、先発・ポーリーノ(右投)

ペレス推定飛距離120m弾。来日初打席初本塁打!!

楽天・塩見、西武ポーリーノの投げ合いになった本戦は、初回、両軍が一発で各々得点を入れた。

1回表、楽天は藤田安打出塁の1死1塁、打者は3番・ペレス。昨日その契約合意が正式発表され本日1軍昇格、即3番・左翼で先発出場した新外国人が、挨拶代わりにポーリーノの失投を鮮やかに料理!

結果球は1-1からの内角狙い148kmだった。初球、2球とナックルカーブを見せられた後の速球である。緩急で崩されてもおかしくないところ、制球乱れてアウトコースの打ち頃に入ったところをタイミング良く一閃。抜群の角度で舞い上がったフライボールが左中間スタンドめがけて飛来し、そのまま客席へ吸い込まれていった。(楽2-0西)

来日初打席初本塁打は球団史上初。パリーグでは2014年の西武メヒア以来、史上28人目の快挙だと言う。長打力不足の切り札として楽天が緊急獲得したスキンヘッドのキューバ人による大仕事になった。試合後、「一生懸命ガンバリマス!」。向こうではなじみのないヒーローインタビューに応じるという初体験も済ませ、上々のNPBデビュー劇になった。

その直後、塩見も3番・浅村に失投を左翼席まで運ばれている。内角を狙ったスライダーが甘くなり、真中に入ったところを心地よく一閃された。(楽2-1西)

味方が幸先良く2点先制して始まりながら、即1点を返されリードは1点差。この後、次なる点をどちらが取るのかに注目が集まる展開になったが、試合はこう着状態に入った。

味方打線は制球が安定しないポーリーノの前に先頭打者を出すなど足掛かりは作ったが、快音品切れ状態。初回に長短打3本を放った打線とは思えないほど、相手の粘投に遭い、2回以降は6回まで無安打に封じられてしまう。

一方の塩見は6回1失点。立ち上がりに浅村ソロ弾の他、1番・栗山の左翼フェンスぎりぎりを襲う大飛球などヒヤッとさせられる場面があり心配に駆られたが、しっかり修正。2回以降は散発3安打に抑え、スコアボードにゼロを並べ、西武の反撃を許さない。

膠着状態を打ち破った藤田の走者一掃打

7回表、遂にスコアボードが動いた。

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