【試合評】 敵地接戦で「強み」を発揮した延長戦勝利~6月24日○楽天2-1日本ハム
打線の強みが発揮された楽天がタフな接戦を制す!
楽天は美馬、日本ハムは有原。
今季の楽天戦で両軍先発がともにハイクオリティスタートを記録した4度目の投手戦。
今シーズン7度目の延長戦に突入し、両軍合計22イニングでスコアボードに刻まれた得点はわずかに3点。
ここまでの62試合で1、2を争うロースコアの接戦を最終的にモノにしたのは、打線の強みを活かしたイーグルスだった。
62試合で65発だ。
「試合数を上まわるペース」で積み重ねるホームラン量産体制は球団史上初。
今年は点の取れない膠着状態でも、劣勢の展開を余儀なくされても、誰かがどこかでホームランを打ってくれるという「確かな期待感」がある
。
3時間46分を戦った本戦も、そんな打線の強みが発揮され、ペゲーロの16号ソロ、ウィーラーの11号ソロで勝利した。
これで成績は1位、62試合41勝21敗の勝率.661。
貯金を6月14日以来の20の大台に戻した。
各種戦績は、リーグ戦再開1勝1敗、6月9勝9敗、日本ハム戦7勝2敗、ビジター20勝13敗、カードの2戦目19勝4敗、先制した試合31勝7敗、8回終了時に同点ゲーム4勝3敗。
ゲーム差は2位・ソフトバンクが敗れたため1.5に広がり、3位・西武と5.5、4位・オリックスと13.0、5位・日本ハムと15.0、6位・ロッテと22.5になっている。
両軍のスタメン
楽天=1番・島内(中)、2番・ペゲーロ(右)、3番・ウィーラー(三)、4番・アマダー(指)、5番・銀次(一)、6番・聖澤(左)、7番・藤田(二)、8番・三好(遊)、9番・嶋(捕)、先発・美馬(右投)
日本ハム=1番・大田(指)、2番・松本(右)、3番・西川(中)、4番・中田(一)、5番・レアード(三)、6番・浅間(左)、7番・市川(捕)、8番・石井一(二)、9番・中島卓(遊)、先発・有原(右投)
まるで巡航ミサイル! ペギーの低弾道すぎる16号ソロ
話を再び2本のホームランに戻したい。
まずは2番・ペゲーロが初回に放った先制ホームランだ。
今季の楽天、初回に一発が多いのが特徴の1つ。
65本の18.5%に当たる12本が初回に飛び出し、その12本全て先制弾である。
1番から強打者をズラリ並べた超攻撃的布陣の本領発揮の数字だ。
ちなみに、初回ホームランが最も多かったのは2007年の16本。
今年はこのままのペースでいけば、その数字も軽く更新するはず。
この日のペギーは、有原とのフルカウント7球勝負を制した。
ストライクゾーンに滞留したフォークボールをしばき、右翼スタンドギリギリに突き刺す弾丸ライナーの17号ソロになった。
目を見張ったのは、「低弾道すぎる当たり」だったこと。
本人も口にしたように、打った瞬間はフェンス直撃コースという、それほどまでの角度のないライナーだった。
ペギーのホームランといえば、場外に消えていく絶景のムーンショットも素晴らしいが、こういう弾丸ライナーも魅力である。
まるで巡航ミサイルが敵軍のレーダー網を潜り抜けるため、超低空飛行で飛来する、そんな雰囲気を持っている。
打球角度は、本塁打が最も出やすい角度とされる25度~33度の範囲を逸脱し、24度以下だった可能性が高い。
今季のペギーは、4月15日の日本ハム戦(○E4-2F)で有原から撃った5号ソロと、6月8日DeNA戦(○E8-2DB)の14号ソロの打球角度が、ともに22度を記録している。
しかし、本戦の17号ソロは、この22度をも下まわっていたと思う。
さらに、フルカウント勝負を制したことである。
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