見出し画像

【試合評】カツオを制したカズオの3安打5打点の獅子奮迅劇。~6月13日○楽天12-3ヤクルト

カツオとカズオ、明暗分かれた両軍のベテラン

神宮に転戦したイーグルスは、試合前の降雨で開催が危ぶまれたなか、カードの初戦の連敗を3でストップさせる快勝!
日曜日まで続く6連戦日程の初戦を、スコア12-3の大勝で飾った。

球史に名を刻む両軍のベテランが、あまりにも明暗分かれる結果を残した。

ヤクルト先発は今年37歳の石川雅規。
NPB史上46人目の通算2500投球回に残り2イニングと迫っていた。
NPB通算156勝の実績左腕ながらも、昨年来から衰え隠せず、今季も防御率はここまで4.52と振るわなかった。

楽天のスタメンは6番・左翼で今年42歳の松井稼頭央。
2012年にNPB復帰、チームを2013年の優勝に導いた功労者も、昨年から成績を落とし、昨年は打率.213、今年もここまで.238。

当代随一のスイッチヒッターにも、そのプロキャリアの終着点が遂に目前に迫ってきたのか...とファンを寂しい気持ちにさせていた。

躍動したのはカツオではなくてカズオのほう。
まだやれる!まだできる!という意気軒高ぶりを内外に示す、素晴らしい槍働きだった。

楽天打線がその猛打で、5回まで投げた石川を7安打5四死球6得点と攻略。
初回に1番・茂木の三塁打、続く2番・ペゲーロの二塁打。
強打の1、2番コンビの連続長打による電光石火の先制劇で石川の出鼻を鮮やかに挫くと、流れは一気に楽天へ。

そのなか、背番号7のベテランも躍動した。
石川から打った2安打含む3安打は今シーズン初の猛打賞。
打ち返したヒット3本全てがタイムリーになる1試合5打点。

猛打賞は福本豊に並ぶNPB通算178回目の歴代5位タイ、4位・野村克也にあと2に迫る快記録になった。
1試合5打点は楽天移籍後では自身初と本人もびっくり。

イーグルスは今季27度目の二桁安打。
15安打の中、3安打は茂木と茂木、茂木はホームランが出ればサイクルヒットの活躍だった。
2安打はペゲーロ、銀次、ウィーラー、嶋の4人。

チーム成績は1位、55試合38勝17敗の勝率.691。
貯金を今季最多タイの21にした。

各種戦績は、交流戦8勝5敗の6位(パ4位)、6月6勝5敗、ビジター17勝9敗、カードの初戦10勝11敗、先制した試合28勝6敗。

ゲーム差は2位・ソフトバンクが敗れたため6月6日以来の2.5、3位・西武と5.5、4位・オリックスと11.0、5位・日本ハムと15.0、6位・ロッテと19.5としている。

両軍のスタメン

楽天=1番・茂木(遊)、2番・ペゲーロ(右)、3番・今江(一)、4番・ウィーラー(三)、5番・島内(中)、6番・松井稼(左)、7番・三好(二)、8番・嶋(捕)、9番・釜田(右投)

ヤクルト=1番・坂口(左)、2番・上田(中)、3番・山田(二)、4番・雄平(右)、5番・グリーン(一)、6番・大引(遊)、7番・中村(捕)、8番・藤井(三)、9番・石川(左投)

こちらも明暗分かれました

明暗分かれたベテランと言えば、この両者の対比もあまりにも対照的すぎた。


※ここから先は有料エリアでお楽しみください。
ペットボトル1本程度とおトクです。

※本稿は『まぐまぐメルマガ』でも、お届け中!
本稿を含む月十数本の連載で購読料514円。
読者数は「中村紀洋の野球マガジン」超えです。
【新規読者さん特典】登録初月の無料購読サービス
まぐまぐでのご入会はコチラから。

見やすさではnoteが一番
本稿は、こちらのnoteバリューマガジンにも所収しています。
1記事150円のnote単売を購入し続けるより、1記事当たり約70円前後もお得なプライス!現在の読者21名様
「Shibakawaの楽天イーグルス観戦記〔2017前半戦〕」
開幕から乗り遅れた方に→「5月から始めるShibakawaの犬鷲戦記録」

ここから先は

2,148字 / 3画像
この記事のみ ¥ 150

読者の皆さんにいただいたサポートで、さらなる良い記事作りができるよう、心がけていきます。