それぞれにドラマがあった! 楽天新人選手の2016年ルーキー対決を振り返る!!

こんにちは。信州上田在住、故郷の英雄・真田幸村の赤備えがクリムゾンレッドに見える楽天推しの野球好き、ブログ、メルマガ、note運営の傍ら、「週刊野球太郎」など野球専門媒体への寄稿も行う@eagleshibakawaです。

プロ野球の魅力の1つに「人間模様が織り成す壮大なドラマ」という側面もありますよね。

中でも18.44mを挟んで行われる人間模様は見応えがあります。

例えば、かつての清原和博vs佐々木主浩のような自他共に認める好敵手による対決、西武・秋山翔吾vs楽天・塩見貴洋みたいに、高校や大学時代に同じ釜の飯を食べた朋友がプロの18.44mを挟んでまみえる再会劇、あるいは、同郷対決なども見どころですよね。

その中の1つに、同じドラフトでプロ入りした同期対決も見逃せません。特にルーキーイヤーは格別の心境だと思います。

初めて見るプロの世界です。誰もが青雲の志を胸に刻み、意気込んでプロ入りしてきたわけです。同じ1年目のアイツだけには負けたくない!  そういうライバル心が働くことは想像に難くありませんよね。

という訳で、今回はオコエ瑠偉選手ら楽天新人選手による新人対決成績を振り返ってみたいと思います。(※今回は野手のみです。石橋良太投手はまた別の機会に)

まずはオコエ瑠偉選手です。

1軍では51試合130打席で打率.185、OPS.527の成績でした。所々、優れたポテンシャルを見せ、僕らをアッと驚かせてくれましたが、パリーグ平均値が打率.259、OPS.706だったことを考えると、130打席は首脳陣からあくまでも与えられたもの。自ら掴み取ったものではないことが分かります。

しかし、同じルーキー対決では実に非凡なものを見せてくれました。

1軍2軍合計で72回の対決でOPS.775、打率.294は立派も立派。特にオコエ選手は高卒新人。対戦相手の投手はほとんど大卒・社会人卒の年上です。そのことを考えると、本当に上出来です。2016年入団組の中では、やはり、トップクラスの人材であることが確認できます。

1軍2軍合わせて同じドラ1ルーキー対決は8打席で実現しました。

中でも広島のドラ1右腕、岡田明丈投手(大阪商業大)との対決は忘れることはできません。岡田投手と言えば、日本シリーズ第4戦の大舞台で108球6回1失点の好投を見せた投手ですが、6月11日、koboスタでの交流戦では、鷲のドラ1ルーキーの独擅場でした。

大学時代は吉持選手と同じ釜の飯を食べていた右腕と3打席の対戦が実現。右安、左安、左中二。プロ初の猛打賞を記録しました。

いずれも結果球が異なる球種というのも良かった。1本目は走者1塁で、チームバッティングという意識もあったのでしょう。外角低め143km速球を逆らわずに右方向へミートするクリーンヒットになりました。2本目は初球111kmカーブをタイミング良くひっぱって左前へ。

そして3本目は自慢の足を見せました。128km低めスライダーを左中間前方に運び、レフトが回り込んで処理している隙に一気に二塁を陥れます。返球は2塁まで到達せず、2塁後方のカットマン止まりでした。

なお、このときの二塁到達タイムはスポニチの報道によると7.63秒。8.29秒を切ればプロでは俊足と評価されると言われますから、いかに電光石火の二塁打だったか、分かるかと思います。

鯉のドラ1右腕からプロ初の猛打賞を記録すれば、プロ初のホームランはハマのドラ1左腕から放ったものでした。

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