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【試合感想文】 8/11オリックス0-5楽天:岸孝之ストレートで4イニングぶんのアウトを稼ぐ!

ミスター・オーガストなるか?

小郷裕哉27歳最強伝説に続くのは、マスター阿部8月救世主説である。

8/6○M1-2E、楽天モバイルパークのお立ち台に移籍後初めて登壇した。
1点リードの5回、4番・浅村栄斗が好機凡退した直後、5番打者として小島和哉の変化球を仕留めて左前タイムリーを放ったのだ。

週明け火曜日の8/6○E9-3Hでは敵地ヒーローインタビューに。3安打は全て変化球撃ち。あの14球投げさせてフェンス直撃のツーベースを弾き返し、決勝点は1塁全力疾走の併殺崩れでもぎとる活躍だった。

あれから3日後、マスターは再びヒーローインタビューに呼ばれている。

チーム用具車が高速で事故渋滞に巻き込まれ、試合開始が1時間46分遅延する異例のお盆休みのナイトゲーム。ちょうど1週間前の金曜日から約4000人もお客さんが多く入った場内で今季初の4安打をマークした。

もの凄い活躍だった。

2回には相手先発・山﨑福也から2号先制ソロを完璧に決めると、4回はチェンジアップにくらいついた執念の内野安打、6回は山﨑福をマウンドに沈めるチーム3点目タイムリー、さらには8回にも後続からレフトオーバーのツーベースを放った。

苦手の内角速球で2安打

このなか、個人的に「おっ!」と注目したのは、後ろ2本のヒットだった。
結果球はいずれも内角の真っ直ぐだった。

このnoteでも前に言及したと思うが、じつは阿部、今季ここまでインコースの速球系を20打数4単打3三振の打率.200と苦手にしていた。

ドン詰まりの内野ゴロになるか、差し込まれて高々とした放物線を描く外野イージーフライになるかが関の山だった。

しかし、この日は山﨑福の真っ直ぐに詰まらされながらもしっかり振り切って押し込んだことで打球は左前へ弾むと、2本目は昨秋からアンダースローに転向した村西良太が繰り出した浮き上がるインハイをこれまたジャストタイミングで仕留めた。投手の左右、フォームの差異に関係なく、これまで苦戦してきたコースでヒット2本を作ったのだ。

予兆はあった。

前日8/10●E4-11Hの2安打もいずれもインコース撃ち。1本目は和田毅の変化球だったが、2本眼は藤井皓哉の154キロ真っ直ぐ。2本ともおっつけて右前へ運んだ技あり打に、解説の松中信彦さんも「バットの出、角度がよい」と好評価を与えていたほどだった。

村林と阿部の8月試合別の安打数

理想の補完関係

ほぼ全員が好調でチーム打率.281を記録した7月から一転、8月はメンバー個々で好不調に分かれている。

前月同様に打率.324→.310と好調は辰己涼介ぐらい。前月から.268→.314へ上げたのが小郷、あとはほぼほぼ下げの状況で、村林は.293→.243、7月月間MVPの浅村も.395→.219と一気に落ちてしまった。

しかし、これは折り込み済み。ほぼほぼ全員好調の先月みたいなことは滅多になく、野球は好調の選手が不調の選手をカバーし、補いながらペナントを戦っていくチームスポーツである。

そのなか、阿部の上昇気流は、村林や浅村が落ちてきたタイミングとうまいこと重なって補完できているのだ。

2年越しの・・・

鈴木大地の4号2ランは、今季チームで6本目の代打本塁打に。
これは2005年に並ぶ球団タイ記録になった。

マスターが山﨑福をKOした直後の6回1死1塁、二番手・吉田凌からだった。
2年ぶりのリベンジである。

オリックスが首位を走り、楽天も4位ソフトバンクとCS争いを繰り広げていた2021年10/21京セラドームだった。当時の吉田凌は8月下旬から1軍に昇格し、終盤の優勝戦線であの魔球スライダーを操り・・・(続く)

...続きは『Shibakawaの楽天イーグルス観戦記2023』でどうぞ。

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2018年9月のGM就任から始まった石井体制も5年目へ突入。今年はGM職を外れて監督業に専念する総決算・集大成の戦いに。監督も「狙うのは優勝ですね。優勝以外を掴まされてもハズレ」と不退転の決意を示す今シーズンを試合感想文やコラムなどで綴ります。

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