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【戦評】先発・塩見を救う主砲の活躍。懸命に投げた安楽の奮投~9/5○楽天6-5オリックス

チームは今季初の2戦連続3ホーマー

9月に入りチーム打率.191はパリーグ最下位のワシンガン打線。しかし、本塁打7本は若鷹軍団と並ぶパリーグ最多を記録する。
一時期は途絶えがちだった一発攻勢の魅力が、ここへきて再び大きく花開いている。

前日199号&200号を放った主砲・浅村が本戦も閃光の打撃芸を魅せた。

2-3と1点を追う3回1死2,1塁だった。
左腕・山崎福の初球、内角狙いで投げてきた137キロ速球が中甘に入るザ失投を逃さなかった。

左中間に気持ちよく消えていった逆転決勝3ランは、本塁打争いのトップを走る中田翔に2本差に迫る単独2位の21号に。打点も1位・中田に7打点差に迫るパリーグ2人目の70打点到達になった。

背番号3と一緒に登壇したもう1人のヒーロー、田中のパワフルな打撃も、いやはや凄かった。

1試合2本塁打は、2018年8/1オリックス戦以来となるキャリア2度目。
1試合で右打席で2発を放ったのはキャリア初。

初回の3号2ランは2-1から山崎のナックルカーブを、5回4号ソロは粘った末の8球目・高めチェンジアップを体勢泳がされながらも上手くバットにひっかけて左翼Eウィングに運んだ。

そういえば、前の日本ハム戦、中継カメラが右打席に立つ田中の足元を映し出していたことを思い出す。たいがいの打者は捕手寄りに構えるところを、右打席の田中は極端すぎるほど投手寄りに構えていた。

その立ち姿はバッターボックスの白線ぎりぎりいっぱい。ホームベースの前方ともいえる場所だった。実況ブースのやりとりは、変化球の曲がりばなを前でさばきたい意図があるのだろうという趣旨。その思いが結実する2ホーマーだったように思う。

9回土壇場でブセニッツが2失点しヒヤリさせられたが、二番手・安楽以下の好投も光った。

さすがと唸らされたのは、8回牧田の巧投だ。

1死1塁で走者有で迎えた吉田正の4打席目。現在パリーグ首位打者で三振が極端に少ない吉田正を8/28以来の三振に退けた。それも3球三振だ。ストライクゾーンの外角低めコーナーギリギリを塗り潰した絶好球に、敵軍主砲も立ち尽くすしかなかった。

これでチームは5カードぶりの勝ち越し。
成績は3位、67試合34勝30敗3分の貯金4へ。

各種戦績は以下のとおり。

直近10試合 5勝5敗
9月 3勝2敗
オリックス戦 5勝5敗1分
楽天生命パーク 21勝15敗1分
1点差試合 7勝7敗
連戦日程4日目以降 14勝16敗1分

ソフトバンクがロッテに連敗したため、ゲーム差は1位・ソフトバンクと4.0、2位・ロッテと2.5、4位・日本ハムと2.0、5位・西武と4.5、6位・オリックスと12.0になっている。

◎両軍のスタメン

オリックス=1番・福田(二)、2番・杉本(右)、3番・吉田正(左)、4番・ジョーンズ(指)、5番・松井佑(一)、6番・中川(中)、7番・西野(三)、8番・伏見(捕)、9番・大城(遊)、先発・山崎福(左投)

楽天=1番・岡島(左)、2番・田中(右)、3番・浅村(二)、4番・鈴木(三)、5番・ロメロ(指)、6番・茂木(遊)、7番・内田(一)、8番・辰己(中)、9番・足立(捕)、先発・塩見(左投)

◎試合展開

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左右打者別の投手成績

投手を診るとき、僕が常時気にかけているデータの1つが『左右打者別の投手成績』になる。

今シーズンの塩見は以下のとおりだった。

左右で大きく明暗分かれ、右打者に極端すぎるほど分が悪い。
御多分にもれず本戦も・・・

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