長打力と小技を兼備。飛躍が期待される鷲の内野プロスペクト・三好匠の2015年を総括する
※本コンテンツは2015年12月7日配信の当メルマガのコンテンツを一部加筆修正したものになります。
本文2,000字で振り返る 三好匠の2015年
2015年の1軍初登録は6月12日のことだった。
前日守備時に左膝を痛めた西田と入れ替わるかたちで招集を受けると、7月5日に抹消を受けるまで1軍でプレーした。この期間はイーグルスの命運を決定づけた約3週間(6月21日~7月10日)と、ほぼ重なっている。銀次、枡田、西田、伊志嶺、嶋、藤田。主力選手が相次いで故障し、6人揃って戦線離脱したのがこの時期だ。苦境の1軍を救うべく、三好匠が利府から緊急出動した。
9試合33打席で残したスラッシュラインは.207/.258/.310。数字だけ見れば1軍の壁に跳ね返される形になった。しかし、中身を細かく見ると、ポテンシャルを感じさせる、未来へつながるプレーも多かった。
初出場は3-2で1点差を制した6月20日敵地ロッテ戦。
この試合、藤田が走塁時に右足を痛めて担架で負傷退場する不慮に見舞われたゲームだった。その中、9番・サードで先発出場する。見せ場は5回だ。1点を先制された直後の無死1塁、誰もが送りバントだと確信した場面、三好はベンチのサインに応え、2-1からバスターから左前へ弾き返す打撃をみせた。
この一打は1150安打を放ったチームの中で唯一のバスター安打になった。当方集計では2015年チームはバスターで21球バットを振りにいき、10球がインプレー打球になったが、ヒットは三好の左安のみである。貴重な仕事になった。この後、ウィーラーのバットから逆転決勝2点適時打が飛び出し、三好も2塁から生還。7回無死1塁でも追加点演出に貢献する初球犠打を決め、本人も「去年は余裕がなかったが、今は冷静に周りを見てプレーできている」と手応えのプレーになった。
翌6月21日。攻守で活躍し、初めてヒーローになる。
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