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【戦評】劇勝に大きく貢献。銀次ぶっちぎり。ずっと待っていた1試合5安打~5/8楽天○8x-7ソフトバンク

史上最高の逆転サヨナラ勝利

vs若鷹軍団7回戦は『奇跡の一戦』になった。

敵地延長12回11-12xでサヨナラ負けを屈した前代未聞の6回戦から一転。

この日は球団史上最大7点差をひっくり返す『史上最高の逆転勝利』を飾った。

ラストを飾ったのは、ドラ1新人・辰己の一打だった。
6-7の1死満塁、鷹の守護神・森からプロ初となるサヨナラ2点打を、中越えのエンタイトルツーベースで決め、『感動のルーズヴェルトゲーム』が完成!
この日は勝利の立役者が数多くいたが、試合終了後のお立ち台を独占した。

昨年サファテが負傷離脱後、ソフトバンクの抑えは森が務めている。
その森は9回を1点リードで迎えたときのセーブ失敗はいくつか記録がある。
しかし、2点以上のリードで最終回を迎えたときは、いまだにセーブ失敗がなかった。

好調イヌワシ打線は、そんな森を打ち崩した。
1死後の4番・島内からの短長5連打のつるべ撃ちは、前週の楽天戦から始まったソフトバンクの5連勝を止めるには相応しいオフェンスだった。

令和初日、1位・ソフトバンクと2位・楽天のゲーム差はわずか0.5。
1位から6位までの差も5.0に収まる依然とした混戦模様だったが、その後にソフトバンクが連勝街道を走ったことで2位との差は今季最大4.5に広がり、最下位とも8.0に拡大していた。

もしこの7回戦を落とし5.5に広がっていたら、柳田を始め多数の怪我人を抱えているにもかかわらず、若鷹軍団がこのまま独走体勢に入ってもおかしくない状況があった。

そこに「待った!」をかけた貴重な逆転勝利。
この勢いを駆り、難敵サウスポー・大竹も攻略していきたい。

これでチーム成績は日本ハムと並んでの2位タイ、32試合16勝15敗1分の貯金1。

各種戦績は、直近10戦3勝7敗、5月3勝4敗、ソフトバンク戦3勝4敗、楽天生命パーク9勝6敗、6回終了時負けている試合1勝11敗1分、楽天先発責任投球回未満3勝6敗1分になった。

ゲーム差は1位・ソフトバンクと3.5、4位の西武、ロッテと1.0、6位・オリックスと4.5。
1位から6位までは8.0差だ。

両軍のスタメン

ソフトバンク=1番・川島(二)、2番・周東(右)、3番・今宮(遊)、4番・デスパイネ(指)、5番・松田(三)、6番・グラシアル(左)、7番・内川(一)、8番・甲斐(捕)、9番・牧原(中)、先発・高橋礼(右投)

楽天=1番・茂木(三)、2番・藤田(遊)、3番・浅村(二)、4番・島内(左)、5番・ウィーラー(指)、6番・銀次(一)、7番・ブラッシュ(右)、8番・辰己(中)、9番・嶋(捕)、先発・辛島(左投)

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2013年8月24日を思い出した

ここからはアラカルトで本戦を振り返ってみたい。

先発・辛島がまさかの4回7失点。
7失点は昨年9/12ソフトバンク戦に続く自己ワーストタイだった。

初回、1番・川島を四球で歩かせたことが『全ての始まり』だと思う。
25打席に及ぶ通算対戦成績で打率.450と打ち込まれている相性を過剰に意識しすぎたのかもしれない。

本戦のように、序盤に辛島がまとまった点を失った展開からの逆転勝利といえば、ぼくは2013年8/24ロッテ戦(○E7-4M)を思い出していた。

当時の楽天は首位。
悲願達成へ夏場の優勝戦線を戦っていたが、2位・ロッテとの差はわずか2.5だった。

そのなか仙台で火蓋が切って落とされた首位攻防3連戦。
初戦を勝利で飾って3.5差に広げた楽天は、2戦目も7-4の逆転勝利を飾った。

先発・辛島が初回2死走者なしからピンチを招いてG.G.佐藤にグランドスラムを被弾。
いきなり4点を追いかける展開で始まったものの、、、

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