【戦評】4併殺で逆転V遠のく零敗。首位とのゲーム差6.5に~8/13●楽天0-3ソフトバンク
一人旅を許す、首位とのゲーム差6.5に
お盆休みの仙台に首位・若鷹軍団を迎え撃つ3連戦。
その初戦は両軍ともに8安打・4四死球を記録。
しかし、楽天は4併殺と拙攻を繰り返して0-3、今季12度目の零敗を喫した。
これでチームの併殺打はリーグ最多の84本に。
1試合4併殺は6/1ソフトバンク戦(○E6-5H)以来の2度目、今季最多タイを数えている。
先発・弓削は6回2失点でプロ初黒星。
7/30日本ハム戦(○E2-0F)から続く連続無失点は17で止まった。
初回は先頭打者四球絡み、2回は適時失策。
もったいない2失点になったが、3回以降は修正し3戦連続のQSを記録している。
これで1位・若鷹軍団とのゲーム差6.5に広がり、このカード残り7試合。
自力V消滅まで瀬戸際に追い込まれる痛い敗戦になった。
両軍のスタメン
ソフトバンク=1番・川島(二)、2番・今宮(遊)、3番・内川(一)、4番・デスパイネ(指)、5番・グラシアル(左)、6番・松田(三)、7番・上林(右)、8番・甲斐(捕)、9番・牧原(中)、先発・高橋礼(右投)
楽天=1番・茂木(遊)、2番・島内(左)、3番・浅村(二)、4番・ブラッシュ(指)、5番・銀次(一)、6番・渡辺佳(右)、7番・ウィーラー(三)、8番・辰己(中)、9番・太田(捕)、先発・弓削(左投)
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ウィーラー併殺打、遂に20本へ
4併殺は以下のとおり。
2回無死満塁、ウィーラーの1-2-3
3回無死1塁、茂木の3-6-3
4回1死1塁、銀次の4-6-3
8回無死1塁、浅村の4-6-3
好調茂木の併殺打は6/25広島戦(●E0-2C)以来のお久しぶり。
失投をとらえた強い当たりになったが、一塁手・内川の正面を突いた。
8月月間打率.381と夏男の銀次は、外の球にやや強引にひっぱりにいったもの。
報道によると「打つかどうか迷った分、打球が正面に行ってしまった」という。
加えて、1塁走者を最悪でも二進させたいという進塁打の意識も強すぎたのかもしれない。
浅村の併殺打は3点を追う場面。
高橋純の力強い速球に差し込まれるかっこうになった。
このなかで、一番悔やまれるのは、絶好場面を潰した2回ウィーラーの併殺打だ。
これでパリーグ最多は変わらず、その数は大台の20本に乗ってしまった。
2点を追いかけた2回は、絶妙なお膳立てで無死満塁を作った。
ここのところ不調が目立っていたJBが先頭打者として高橋礼キラーぶりを発揮。
ストライクゾーン内外を広く使われ、上手いこと球を散らされた。
緩急差も37キロ、35キロ、39キロ、38キロ、結果球も23キロとダイナミックに緩急を使われた対戦。
若鷹バッテリーの徹底したマークに遭いながらも、それでも最後は内角投げ切りを軽打で中前へ運ぶヒットで出塁した。
続く銀次は死球。
無死2,1塁の得点圏で6番・渡辺佳。
期待どおり、内角に抜けてきた失投を右前へ射掛けるヒットになった。
最高のシナリオで最高のチャンスを演出、逆転イーグルスのボルテージ高まるなか、そこに冷や水を浴びせたのが、ウィーラーの併殺だった。
今季は例年以上にインコースに弱いウィーラー。
なかでも、右投手が内角に投げ切った球に対して打率.184。
この場面も内角に刺され、詰まらされてのゲッツーゴロを打たされた。
◎ウィーラーvs高橋礼の今季対戦成績
4/14 一ゴ、四球、三ゴ
5/8 四球、右飛
6/1 遊併打、遊併打、空三振
8/13 投併打、三ゴ
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