見出し画像

これは本物か?! 期待高まる「移籍4年目の覚醒」

和田恋3安打2打点でオープン戦1位浮上!

嬉しい悲鳴だ。和田恋のバットから快音が鳴りやまない。

チームがオープン戦1位浮上した昨日3/13○E6-0DBでは、今季2度目の猛打賞をマーク。先制2点ツーベースを含む『3安打1四球』のアピールで『5打席4出塁』の活躍を示した。

1打席目は中飛。この日唯一アウトに。
しかし、左中間を襲う良い当たりだった。

この日、ライトからレフトへ強風が吹いていた草薙球場。中田浩光アナが「おととい以上」と実況した逆風がなければ、長打コースは確実という打球だった。解説の鉄平さんも「風なかったら、かなり行ってましたね」というほどの快飛球をみせていた。

2打席目は1打席目の修正を活かすかたちに。

3回1死3,1塁、上茶谷大河の初球109キロのカーブだった。崩されることなく溜めて捉えた当たりは逆風ニモマケズ、左中間フェンスを直撃。ランナー2名を悠々ホームに呼び込む先制二塁打になった。

入江大生との7球勝負でもぎ取った3打席目の四球を挟み、8回先頭の4打席目では再びツーベース。山﨑康晃の外145キロを、押し込みの強いお得意の右打ちでライトの頭上を越えていくスタンダップダブルとした。

2月練習試合から好調を維持し続ける移籍4年目。そのなかでも全てのアットバットで内容充実した最良の日になったのではないか。

これで2月からの実戦成績はOPS1.040、打率.373、オープン戦の成績を.993、.400になった。

左翼・左中間への打球が激増

今シーズンの和田恋をみてると、みなさんもお気づきのとおり、左翼・左中間・三塁・遊撃といった左方向打球が大変多くなっている。

その割合は全打球の64.3%。

いくつかの打球は映像未確認のため、実際の数値はさらに上がるかもしれない。

安打ベースでは16本中13本(81.3%)が左翼・左中間にプロットされている。中安はゼロ、残り3本は全て右翼。かなり偏った打球傾向になっている。

理由としては『引っ張りの技法』を徹底的に習得したい強い意志の表れだろう。

週末3連戦の中継でも中田アナが言及していたが、元来は右方向への快飛球を得意にした和田恋は、反面引っ張りの打撃を苦手にしていた。

しかし、昨日の日刊スポーツ報道にあるとおり「昨秋ごろから、力を抜きながらも引っ張って長打を打つことを心がけ」、この意識改革が奏功。開幕前の実戦で実を結びつつあるということなのだ。

だから、本来なら右へ持っていきたい心理に駆られる球でも、今はあえて引っ張っているケースは多いのだろう。

データをみて驚かされること

しかし、驚かされるのは、これだけ引っ張り打撃が多くて打球方向にも偏りが生じていながら・・・(続く)

...続きは『Shibakawaの楽天イーグルス観戦記2022』でどうぞ。

開幕まで11日!! 
楽天イーグルスを周囲よりも“半歩”詳しく知りたいあなたへ──
石井全権体制2年目を迎える今シーズン、9年ぶりのVを狙う“譲らない”熱戦を、いろんなデータをまじえながらの試合評、コラムで綴ります。
あなたの野球観戦の「良き伴走者」を目指して。
月10回以上を所収します。
ただいま新規読者さん募集中!
1ヵ月500円の月額制です。

《読者さんの声続々!》観る野球から考える野球へ。過程を検証する姿勢、セオリーを疑うことで見えてくる景色の提示など、野球の奥深さを覗くことができます。こちらを読むようになってから、本棚に野球の関連本が増えました」(東海在住40代男性さん)

★ご登録は下記からどうぞ! あなたのご参加お待ちしてます!

ここから先は

1,563字 / 2画像

¥ 100

読者の皆さんにいただいたサポートで、さらなる良い記事作りができるよう、心がけていきます。