道具はもう買わないって言ったのに
今年の5月に富山県の中央植物園で、調査道具に関する講演会がありました。昆虫・淡水魚・両性爬虫類・鳥類・哺乳類・植物の各専門家が、調査中の恰好を実際にして調査方法や道具の使い方についてお話をするというコスプレパーティーです。科学博物館や水族館の職員さんも参加しました。
https://toyamaseibutu.mizubasyou.com/2022summary.pdf
不詳・たかはしも鳥のお話をさせていただきました。タイトルは「鳥調べ室の捜査術」です。
私は調査者としては未熟ですし、職業として調査をしているプロでもないので、道具類も最小限かつ廉価版な感じになっています。
どなたかの参考になれば幸いです。
さて、発表のパワーポイントで作った道具一覧が以下の写真です。調査時に身に着けているもの全てになります(メガネとか腕時計とかパンツは除く)。
カメラ・レンズ・・・NIKON D7500に200-500㎜の手振れ補正機能付きレンズを合わせています。これと18-200㎜ズームの2本があればだいたいの場面では事足ります。(コンテストとかの応募は考えないタイプ)。
カメラは右肩にかけています。
かばん・・・屋外用のショルダーバッグです。左肩から右わきにたすき掛けしています。カメラが右肩なので重さは均等に割り振られ、かつ鳥から目を離さないままで必要なものは右手で探って取り出せます。
双眼鏡・・・キャノンの手振れ補正機能付き12倍を愛用しています。
雨具・・・モンベルの迷彩ポンチョです。登山に使うような上下セパレートの雨具だと、機材やかばんが濡れてしまいます。雨が降り出してから車に逃げ帰るまでの用途ですので、すっぽりかぶれるポンチョが便利です。ちなみに簡易ツェルトや簡易ブラインドとしても使えます。
地図・コンパス・・・スマホで見ればわかる時代ですが、一応持って歩いています。国土地理院の地形図をプリントアウトたやつです。
手帳・ペン・・・コクヨの測量野帳のスケッチブック型と、ゼブラのSARASAです。仕事の会議にも使います。
水筒・・・モンベルのボトルですが、健康ミネラル麦茶の場合もあります。
熊スプレー・・・カウンターアソルトです。幸い使用したことはありません(クマに向けたことは2度ある)が、あるとないとでは安心感が違います。単独行動の方は必ず持ちましょう。
ナイフ・・・ナタがわりに藪を払ったり、斜面を登る手掛かりにしたり。あとはクマイノシシ向けの護身用ですね。効果のほどはわかりませんが、最後の最後に素手で丸腰なのは嫌なので。
熊鈴・・・ずっと鳴らしていると鳥が逃げるので、カーブで向こうが見えない時や側面の藪が濃いときに時おり自分で振って鳴らします。帰り道は鳴らしっぱなしです。
笛・・・動けなくなったときに、周囲に異常を知らせる手段です。
カウンター・・・鳥の調査といえば、の装備ですが、意外と出番は少ないです。
鳥を調べているときはこんな感じです。
この頃はスタビライザー付きのレンズを持っていなかったので、一脚を使用していましたが、基本装備は変わりません。
今回はこの装備・この格好でラインセンサスをするというお話でした。ラインセンサスとは?については、また後日お話しします。
【調査地】富山市長沢 山田川
【観察者名】たかはし
【天候】はれ
【観察開始日時】2022年8月7日
【観察終了日時】2022年8月7日
【観察概要】
【観察種】
[種名] [数] [メモ]
1.トビ 2
2.ツバメ 6
3.スズメ 6
4.セグロセキレイ 3
5.カワラヒワ 2
6.ホオジロ 12