わからないことが増えていく
野鳥のことをいろいろ調べて勉強していくにつれて、どんどんわからないことが増えていく。
と書くと、「鳥の世界は奥深いですからね。謎が次々と出てきますね」「だんだん探求心が深まるとそうなりますよね。すごい向学心ですね」みたいな感想を持たれがちだが、そんな「無知の知」みたいな話ではない。何のことはない、年を取るので覚えたそばから忘れていくだけである。
単純に記憶力が衰えていくので、確かに聞いた覚えのあるさえずりにシンキングタイムが30秒くらいかかったり、どこかで確かに聞いたことのある鳥の声なのだが、とずっと考えていて結局わからず、正解はカジカガエルだったり、うん?これ夏羽だっけ?冬羽だっけ?と不安になったりが日常茶飯事になるのだ。
去年の繁殖期から半年以上聞いてないさえずりを、去年の越冬期から半年以上目にしていない冬の羽衣を、どうしてパッっと思い出すことができようか。英単語だって半年喋らないと忘れるのに。
いちおう、記憶力の低下にあがなう努力はしている。車の中で鳴き声のCDを聞いたり、寝る前に図鑑を眺めたりはしている。だが、そんな微々たる入力速度を上回るケタ違いの速度でメモリーが消えていくのだ。
あんなにわかりやすいムシクイ類4種のさえずりが考えてからしか出てこない。うーん。うーん。うーん。あ、エゾムシクイだ。
若者よ、笑うがいい。今日の私は明日の貴方でもあるのだ。
あと、カメラにSDカードを入れわすれたり、水筒がからっぽだったり、買ったおにぎりを食べ忘れて炎天下の車内に放置したりもする。もはや鳥とは関係ないけれど。
【調査地】富山市長沢 山田川ラインセンサス
【観察者名】たかはし
【天候】はれ
【観察日時】2022年8月10日
【観察概要】
【観察種】
[種名] [数] [メモ]
1.キジバト 1
2.アオサギ 2
3.トビ 1
4.ハシボソガラス 2
5.ツバメ 6
6.オオヨシキリ 2
7.スズメ 7
8.カワラヒワ 3
9.ホオジロ 11