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【摩擦を取り入れよう】

今日は『摩擦を取り入れよう』
についてお伝えしていきます。

2002年10月8日
「小柴昌俊」先生が
「カミオカンデ」によって
ノーベル物理学賞を受賞しました。

物理学の話題ではないですが
小柴先生の逸話が
今回のテーマです。

小柴先生が大学院生時代に
神奈川県の栄光学園で臨時講師を
務めた際に出題した試験問題です。

それは
「この世に摩擦がなければどうなるのか」
という試験問題です。

正解者は3人だったとのことです。

さあその答えは何でしょうか?
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・

正解は「白紙答案」です。

理由は
「摩擦が無ければ鉛筆で文字が書けないから」
です。


何だかとんちのような問題ですが
的を得た良質な内容です。

正解があると決めつける
お受験教育に慣れていると
拍子抜けするあるいは
歯がゆいと感じるかもしれません。

答案用紙に一所懸命に書いた人
全員アウトです(笑)。

いかに頭を柔らかくして
色々な角度から考察するか。

パターン化して丸暗記する方式と違い
思考力が試される問いは素晴らしいです。


これを普段の人間関係に
置き換えるとどうでしょうか?

摩擦がない状態は
ストレスフリーで
快適に過ごせるように
思えるかもしれません。

しかし、本当にそうでしょうか?

摩擦がなければ人間同士
衝突することもないので
現状維持のままになります。

大きな視点で捉えると
万物の流れが止まり
静止した状態です。

最終形態の「空」の状態として
ありえるかもしれないですが
まだそこまで到達していないです。

全人類が悟りの境地に辿り着き
自我を捨て無欲になるのは
かなり先の話でしょう。


氷の上で摩擦がなければ
ずっと滑り続けてしまいます。

スケート選手以外の方は
氷の上でずっと演技する
訳ではないです。

極端な例えですが
摩擦が必要な場面です。


ところが人間関係になると
摩擦を邪魔モノ扱いします。

なぜでしょうか?

自分と相反する考えや意見が出ると

まとまらない
否定されている気がする
自分の基準を超えた内容だ

大方上記のように
捉えている可能性があります。

不思議な現象ですね。
人間はつくづく都合よく
生きる生物かもしれません。


摩擦がないということは
全員同じ人種・思考・発想で
あるということです。

争いもなく平和に過ごしている
かのように思えますが
ズームアウトして俯瞰すると
奇妙なことが見えてきます。

小説「1984」
彷彿させる社会ではと
個人的には感じました。

全人類をあらゆる方面から監視し
体内にマイクロチップを注入し
行動を逐一把握し情報が
データベースに送信される状態。

戦争や紛争が一切なくなる半面
監視・支配する側の奴隷になり
家畜のように生きていく社会。

あくまで想像や陰謀論で
噂されている内容ですが
まんざら虚構でもない気がします。


かと言って摩擦ばかりすれば
良いという訳ではないです。

摩擦を上手く取り入れつつ
調和・融合していくことです。

そもそも摩擦がなければ
調和・融合できないです(笑)。

ネガティブに捉えず
現状を超越する視点と思えば
摩擦ほど有難いことはありません。


摩擦に感謝しましょう。
違いをもたらしてくれる
貴重な存在です。

摩擦と感じる状況に出会えば
超ラッキーと思ってお友達に
なりましょう。

それこそ無駄な争いをせずに
双方が得する状態になります。

すぐに実現可能ではないですが
地道にコツコツ取り組みましょう。

今日も読んでくださって
ありがとうございます。

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