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こんな私が看護師になるまで〜波乱万丈伝〜②
さて、結果は
「補欠合格。こんなの合格じゃーない。」
私はこれまで自分は強運のもとに生まれたと信じて止まなかった。なぜなら、いつもなんとかなっていたから。
しかしこれが現実。
入学式のギリギリになるまで、合否はわからないとの通達。
当然の如く、生きた心地のしない日々。
同級生たちは進学後の話を鬼のように交わしている。
准看護師は取得できたが、ここが私のゴールではない。
どうしたらいいんだ。
自問自答しても、逆立ちしても、何をどう頑張っても…時が来るのを待つしかなかった。
「神様仏様。私はこれから先、看護師になることだけを考え生きて参ります。どうか、わたしに進学という希望をお与えください!!」
その場面を鮮明には覚えていないが
その日はやって来た
「辞退者が出ましたので、合格です。」
( ;∀;)…
こうして私の看護学校生活が幕を開けたのであります。
めでたしめでたし
と、思ったのも束の間。
ここからが波乱な人生の幕開けだったのです…
彼氏出現
恋に落ちました。
かなり情熱的な。
そんな私の生活の中心は、それはそれは勉強ではなく、仕事ではなく、紛れもない彼一色。
今思えば、なんともお恥ずかしい黒歴史。
でも恋は人を盲目にする、という言葉がそのまま当てはまる、そんな恋をしました。若干21歳、勢いだけで生きている時代でございました。
看護学校一年生が始まったばかりでした。
彼は同じ看護学生。
理想の長身、目がぱっちり、色黒で健康的とは真逆。正直全くタイプではありませんでした。タイプじゃないけど、すごく気になっちゃう人、皆さんも経験あるのではないでしょうか。なんでー?!なんで私この人?みたいな。
まさにそんな感覚でした。
寮からその彼の住むワンルームマンションへ転がり込むまでそう時間はかかりませんでした。
彼との暮らしはそれはそれは夢のような時間でした。幸せでした。学校なんていいから早く結婚したい!と、燃え上がりました。
今思うと、何をそんなに生き急いでいたものか。でもその当時のあの勢いと情熱といったら、誰も止められなかったのは確かなのです。
看護学生といえど、お互い勤労学生。
たくさん楽しいことがありました。旅行もしました。今思うと、あのころが黄金期。若くてお金もまずまずあり、何にも縛られずに楽しい日々でした。
ワンルームマンションから部屋数の多いアパートに2人で引っ越したりもしました。幸せまっしぐらでした。
しかしそんな日々は長く続くわけがありません。お互いに人間です。
看護学生2年生の時、問題は起きました。
学校の夏休みを利用し、とある場所へ車で旅行へ。
お互い海鮮が好きなため、海の街へと向かいました。前半は美味しいものに舌鼓し、綺麗な景色を眺め本当に楽しい時間を過ごしたわけなのですが…
なぜか、夜に着いた宿で大喧嘩勃発。
理由は全く思い出せませんが、彼が私を置いて車で帰ってしまったのです💦
私は翌朝、新幹線に3時間程揺られて自宅についた時、彼は寝ていました…。
もう、これまでだな
と無言でお互い思ったのは言うまでもありません。
しかし、その後まもなく
妊娠発覚…
看護学生2年生、夏。
「えーーーーーーー!!!!!」
産まない選択肢はありませんでした。
私を旅先に置いてけぼりにしたやつ。
許せないけど、赤ちゃんは産みたい…
学校、どうしよう…
そんな葛藤に苛まれ、私は途方に暮れたのです。
こんな私が看護師になるまで〜波乱万丈伝〜③へ続く