試験結果②ー2次試験(面接)
一次試験の合格を確認して 2週間で迎えた2次試験。
ネットでは年齢が高い人は遅い方の日程になるという情報があったので、3週間後と思い込んでいたのですが、受験票を見てびっくり。実際は早い方の日程でした。
歩きながらぶつぶつ口に出してスクリプトを覚える毎日。
そして迎えた本番。やはり生身の面接官を前に限られた時間で話すというのはかなりの慣れが必要だと身に沁みました。
忘れないうちに本番のやりとりをざっと再現してみます。
1分の準備時間もうまくつかうことができず、とにかく用意してきた文章をくっつけてスピーチしました。スピーチが短すぎて「もう終わりですか?」と聞かれるくらい時間を余らせてしまいました。
質疑応答で、最初に日本人の面接官から「SNSの普及は個人が社会に影響力を与える術になったのでは?」という質問があり、「そっちの話だったのか!」とようやく気が付きました。
"Yes, I agree. The wide spread of SNS has made it easier for people to express their opinion directly to the world! " と覚えていたフレーズで返し、でも、言論の自由が制限された国々は力がないのでは、、というような回答をしました。
さらに、同じ面接官より「偽情報やフェイクニュースの問題については話していましたが、どのような対策をすべきだと思いますか。」との質問。これは準備していたので、ファクトチェックする機関があるとよいと思うというような回答をしました。うんうん、と面接官もうなずいていたので、ここまでは何とかリスピーチの短さをカバーできたような気持ちでいました。
次に、ネイティブの面接官。表情はとてもフレンドリーでしたが、ここで想定外の質問。
「権威主義の台頭という話がありましたが、アメリカも今後権威主義になっていくと思いますか。」
、、、「え?」
用意してなかったので、頭が真っ白です。
”、、、 I、、、 hope so、、”と訳の分からないことまで口走ってしまいました。それでも、面接官は回答を待っている顔をしているので、ぐるぐる頭をフル回転。なんとか、「アメリカは、、、人権を、、、大事にする国なので、中国やロシアのような権威主義の国になることは無いのではと、、思います、、」と回答。面接官はニヤニヤしながら、頷いてくれました。
質問はさらに続きます。
「日本も今後ポピュリズム国家になっていくと思う?」
自分でポピュリズムの話題を振ったのだから、そのくらい考えておくべきでした。これも全然考えていなかったので、「そのようなリーダーがでてきたら、、、日本もそうなるのではないかと心配している、、」という回答になっていないような回答をしました。
今考えれば、ポピュリズムは現状社会への不満や政治エリートへの不満が根底にあるから、日本も今後経済格差が拡大して社会に不満を持つ人々が増えたらポピュリズムになっていく可能性は十分ある、とか答えられたのではないかと思います。
やはり本番は緊張して、ぱっと頭の中から準備してきたことを取り出せないものだと身に沁みました。
そんなこんなで、課題を沢山つきつけられ、これは無理だと不合格を確信して帰ってきたのですが、、、。
結果は、
なんと、無事合格をいただけていました!
スピーチもインターラクションも思いがけず9点/10点が頂けていてとにかくびっくりです。
今回の合格の経験から言えることは、①ショートスピーチは2分ぎりぎり話さなくてもそれなりの点数はもらえる。②質疑応答で回答に窮し黙ってしまう時間があっても、他の質問でそれなりに回答できていれば大幅な減点にはならない、ということでしょうか。
3か月の準備でなんとか合格することができましたが、贅沢を言うなら、ここで落ちてもう一度受験した方が、スピーキング力は格段に向上したのではないかと思います。実際、この3か月で苦手だったスピーキングがものすごく伸びたことを実感しています。英検1級をライフワークのように何度も受ける方がいるのも納得です。
今回付け焼刃で作ったスクリプトをブラッシュアップし、ぜひいつか英検1級を高得点で再度合格したいと考えています。