✨歴代最強馬論に答えはない✨
皆様、こんにちはsilenceblueです。
今回はサラブレッドにおける
いわゆる「歴代最強馬論」について
お話させて頂きます、ぜひ最後まで
読んで頂けると嬉しいです🤗
🐴サイレンススズカ歴代最強馬論はなぜ嘲笑されるのか?
ご存知の通り私は断固「サイレンススズカ最強論」を譲らないファンの1人です😄
なぜそう思うのかについては私のWebサイトに自信を持って詳しく書いてあります。
でも大事なところは、歴代最強馬論に限らず
競馬の世界に絶対的な
正しい唯一の答えは誰にも分からないという事です。
ゆえに私はサイレンススズカ最強論を唱えますが、当然絶対的に正しいとは思っていません。
むしろ私が提唱したい競馬の楽しみ方の1つとして
それぞれファン一人ひとりが「推し」の歴代最強馬を持って楽しんで行きましょうというものです。
なので私は他の方の歴代最強馬論に異論を挟む事は基本的にないです。
しかし、ここでは敢えて異論を挟んで見ます。
何故かというと私がサイレンススズカを中心とした競馬総合サイトを作ってから、非常に多くの嘲笑とバッシングを思いのほか受けたからです。
勘違いされないで頂きたいのは、私が相手を「論破しよう」という趣旨ではなく
「お互い相手の意見も傾聴してみませんか」
という目的あるという事です。
では次項より1番多く非難を浴びせてこられた
「イクイノックス歴代最強馬論者」にフォーカスを当てていきます。
🐴イクイノックスを歴代最強馬と感じない理由
まずイクイノックスが競馬史上稀に見るハイレベルのサラブレッドである事は疑いようがありません。
しかしやはり歴代最強馬と感じない理由がいくつかあるのでご紹介します。
🐴理由①135ポンドのレーティング
特にイクイノックスが評価を大きく上げたのが(↑写真)ドバイでの圧勝劇でしょう。
このレースは確かに素晴らしいものでしたが、私は毎週ドバイのコースで行われるレースを観ているわけではないのでラップタイムや勝ち時計などからその強さを判定する事はできません。
なので拠り所となるとやはり世界が与えた135ポンドのレーティングとならざるを得ません。
このレーティング135ポンドが大きく取りざたされましたがどの程度の価値があるのか↓の表で確認してみましょう。
135ポンドは素晴らしいですが、その僅か1つ下の134ポンドにピルサドスキー·エリシオという2頭の外国馬がいます。どちらもジャパンカップに出走しています。
もちろん両馬ともにジャパンカップで全力を出すような調整はしてくるはずはありません。
それでも当時(1996年·1997年)のジャパンカップで日本の超一流ホースとまでは言えないバブルガムフェローやエアグルーヴでも「勝負になる」というぐらいの馬でした(結果も事前予想と大差はありませんでした)。
まず135ポンドというのはその位のサラブレッドでも出す事のできる「非常に常識的な」名馬に与えられるものだという事です。
🐴理由②常識的な名馬だから···エルコンドルパサーという日本馬
そうは言っても外国馬の実力を「日本開催のレース」で測られたんじゃお話にならないよ··という方もいらっしゃると思います。
確かに一理あります。
しかし表のレーティング134ポンドにランクインしているもう1頭のサラブレッドにお気づきでしょうか?
そう、1998年我らが日本代表として初の凱旋門賞に挑んだ名馬エルコンドルパサーです。
もう既にレーティングだけで言うならイクイノックス位のパフォーマンスを世界で認められた馬が日本にいたんです。しかもこの134ポンドはエルコンドルパサーが惜しくも凱旋門賞でモンジューに「敗れた」レースでの評価です。
エルコンドルパサーはコラムの第二回で少し触れている超近親配合でありつつ奇跡的に欠点のないパーフェクトな「常識的」名馬でした。
お気づきの方もいらっしゃると思いますがこのエルコンドルパサーにもイクイノックスにも「常識的な」というフレーズを敢えて使いました。
両馬ともに類まれなる素晴らしい能力のサラブレッドであるのと同時に、日本でもG1レースで圧勝劇を演じています。
しかし怪物の様に見えるレース振りもラップ、馬場、勝ち時計、相手関係など数字で分析するとサラブレッドの能力の限界の範疇に収まる内容であった事が、分かります(詳しくはサイトへどうぞ)
🐴常識的な名馬は歴代最強馬だと私が感じない理由
何故常識的な名馬イクイノックスを歴代最強馬と感じないか?ですが、2つ大きく挙げられます。
①10年に1頭位は同程度のサラブレッドが現れる
②サイレンススズカなような常識を超えた走りをする馬と勝負すると手も足も出ない
の2点です。
エルコンドルパサーが毎日王冠でサイレンススズカと勝負した時を例に見てみましょう。
この(↑画像)サイレンススズカが1998年毎日王冠でエルコンドルパサーと勝負した際に残したレース内容を見たら、競馬をよく知っている方はすぐ「え!」と感じるはずです。
細かい内容はWebサイトの方をご覧頂ければと思いますが、この日の東京競馬場の芝コースは開幕週にも関わらず非常に時計のかかるタフなコンディションでした。
そのなかで、この様なラップタイムをスタートから最後まで楽々と余裕残しで刻んでゴールされてしまうと、どんな名馬であれ「常識的な」サラブレッドでは、もうサイレンススズカの後ろから追い抜く事はサラブレッドの能力の限界値から見て不可能です。エルコンドルパサーもまさしくそうなりました
レース後エルコンドルパサー鞍上の蛯名騎手も「勝てそうになかった··」と言う旨の敗戦の弁を述べています。更にもっというとエルコンドルパサーの蛯名騎手は「敵わない」と悟って敢えて無理をせず、自分の競馬に徹したからこそ確保できた2着だったんです。
実はこの毎日王冠にはもう1頭無敗の怪物グラスワンダーという馬が出走してまして3強対決とも言われてました。
グラスワンダーはもう「このままでは勝ち目はない」と悟るのはエルコンドルパサーと同じでした。
しかしグラスワンダーはプライトにかけて強引に競馬レースの鉄則を敢えて破り、無理をしてゴール前サイレンススズカを差し切り勝ちすべく動きます。
当時の東京競馬場は大歓声が上がり、最も盛り上がった瞬間です。
しかし競馬というものは名馬といえど「常識を超えた走りをすると」自分の能力を超えてしまい、かえってパフォーマンスが悪化するように上手くできています。
グラスワンダーは手堅く2着を確保したエルコンドルパサーと対照的にサイレンススズカから大きく離された5着へと失速して自身初の黒星を喫します。
🐴まとめ
ここでもう一度
①常識的な名馬は10年に1頭位は現れる
②常識的な名馬は「常識を超えた走りをする馬」を相手にすると手も足も出ない
の2つを考えてみます。
もう①は何となくお分かり頂けたと思います。
②については「イクイノックスは常識的ではない!」エルコンドルパサーとはモノが違う!と仰る方もいるかと思います。
しかし私がイクイノックスのラストランのジャパンカップ、衝撃の1.55秒台の勝ち時計の天皇賞・秋のレース内容を数値化した限り、エルコンドルパサーを遥かに凌駕する「常識的」を超えたと感じる点はありませんでした。
逆によく言われる「毎日王冠にイクイノックスが出ていたら、馬也でサイレンススズカを交わして余裕でゴールできる」という根拠を数値化したエビデンスでご説明して頂きたいです。
私も勉強不足なので自分の知らないイクイノックスの素晴らしさがある可能性もあると思いますから。
但しやたらめったらイメージとかタラレバ論を持ち出すのはご遠慮願いたいです。
イクイノックスはその気になればどんなレースでも「上がり3Fを30秒出せる」みたいな····
※タラレバ論で話だしたらむしろサイレンススズカの方に分があると思います。
🐴最後に··競馬は相手の意見にも耳を傾けてみる、そしてみんなの十人十色の競馬論を楽しむ!
言いたかったのはこれに尽きます!!
とにかく競馬に正解はないのでファン一人ひとりが色んな独自の競馬論をもってして楽しむのが良いかと思います。
少なくとも相手の意見を嘲笑したり非難したりしても競馬を楽しむ事はできないと思います。
この歴代最強馬論争についても、最初に申し上げた通りみんながそれぞれ自分だけの「推し」の歴代最強馬をもって楽しんじゃいましょう!
最後までお読み頂きありがとうございました🥰