家の中は「足りない」くらいがちょうど良い
私は結構、断捨離が好きだ。
10年くらい前に断捨離のムック本を買い、そこからハマっている。
しかし。子どもが生まれてからは劇的にモノが増えた。子どものおもちゃを、なかなか捨てることができないのだ。子たちが家で楽しく過ごしてくれるなら良いか〜と思っていた。
きっかけはある先輩の言葉
先輩があるとき、こんな話をしてくれた。「自分の子育てで地味に失敗したと思うことは、モノを買いすぎたこと。」
子どもが欲しいものを買って家を楽しくするなんて、良いじゃあないか。インドア派の私はそう思った。しかし最近、なんとなく理由が分かるようになってきた。
足りない方が良い理由①
家事が楽になる
断捨離を始めて感動したのは、家事の手間が減ることだ。物の量が少ないと散らかることがないので片付けの時間はほぼない。物を避けながら掃除する必要もないので掃除も楽だ。家が常に片付いているから気持ちも良い。
…が、実際、子どもが生まれてからはそんな感情を忘れていた。おもちゃは常に床に置きっぱなしで「片付けなさいっ」と怒っている。
しかし一方で思うのだ。こんなにおもちゃがあったら、そりゃ片付けられないよなぁ、と。使った後、自然と片付けられる量が、適正な量なのだと思う。
足りない方が良い理由②
外に出るようになる
私は基本的にインドア派で、家が大好きだ。1人の休日なら絶対家にいたい。
しかし、外に出て遊ぶと感じることがある。子どもとの遊びに集中できることだ。家にいるとやり忘れた家事を思い出したりして意外と集中できないものだ。外に出て子どもと遊ぶと、ゆっくりと子どもに向き合えて、豊かな時間を過ごした気分になれる。
足りないものがあるからこそ、家から出ようと思うのだ。本が家にないから、図書館に行く。ビニールプールが家にないから、海に行く。家で足りていれば、誰も外にはでない。だって面倒だから。しかし、面倒を乗り越えて外に出ることで、新たな発見もある。
家の中で完結する必要はない
今までの買ったものを振り返ると、「子どもに楽しんでほしい」「家族みんなで楽しみたい」と言う気持ちから買ったものが多い。
しかし、結局、そうやって買ったものが、私を家事に追いやり、楽しめなくなせている。家族団欒を、必ずしも家で行う必要はないのだ。家の中は足りないくらいでちょうど良い。後は外に見つけにいけば良い。