怖話・キャベツの千切り
またおばあちゃんの家に帰省していたときのお話
私は2階で昼寝をしている時、夢を見た。
その夢は2階でテレビを見ている時に1階からトントントン。と何かを切る音がする。
家族は全員買い物で出払っているので私は一人で留守番のはず。
誰だろう?と思い見に行きました。
見に行くと、キッチンに誰かがいてよく見るとキャベツを切っているのが見えました。
後ろ姿でしたが、身長は高く、170センチくらいの男性というのが分かりました。
「ねえ」と声をかけました。
振り向いた時にビックリしました。
オジサンでしたが、とにかく顔がニヤニヤとしているのです。
印象はとにかく気味が悪いと一番に思いました。
そのオジサンはニヤニヤしながら近づいて来ます。
こちらにもう手が触れられる距離まで近づいた時に夢が覚めました。
「すごくリアルな夢だったなぁ~」と思いながらトイレに行こうと思い1階に降りました。
キッチンをチラッと見たときその時心臓が止まりそうになりました。
キャベツの千切りが置いてあるのです
「え?あれは夢じゃなかった?」とにかく恐怖が頭を支配したので、パニックになりながら家を飛び出しました。
幸い昼間だったので道ははっきり見えていて走って親戚の家に行き一緒におばあちゃんの家に誰かいないか見てもらうことにしました。
「誰もいないよ」
その一言でほっとしました。
数分たってから家族が帰って来たので事情を説明しましたが、全員そのオジサンは誰か分からないとの返事。
結局何だったのか、夢なのか現実なのかどちらなのかはっきりと分かりませんでした。
その後キャベツの千切りは誰が作ったのか分からず怪しく思いながらもおいしくいただきました。
ごちそうさまでした。