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鞭地獄(前編)

これはある年の年末でした、私は毎年恒例の会社の忘年会があり妻に出席しても良いか聞いたところ、
『いいよ。会社の忘年会なんだから行ってきなよ。ただ日付けが変わる前にはちゃんと帰ってくるんだよ。約束だからね。』と言われ私は忘年会に出席する事になりました。

忘年会は土曜日、次の日は会社も休みなので皆んな今日はハメを外して呑もうとご機嫌でした。

6時に某居酒屋で忘年会がスタートし、皆んなハイペースでお酒を飲み始めました。
しかし私はお酒が弱くてほとんど飲めないので、最初に乾杯用にビールを注文し、2、3口飲んだ後はずっとソフトドリンクを飲んでいました。

8時過ぎにその居酒屋を退店し、2次会として別の店でまた呑む話になり、場の流れ的に帰ると言う人は誰1人いませんでした。
妻と約束した時間まではまだ余裕もあるし、空気を読んで私も参加する事になり、妻に『2次会に行ってきます。』とメールしました。

妻からは『あまり羽目を外しすぎないようにね。約束は守ってね。』と返信があり
私は『分かりました。』と返して2次会に向かいました。

2次会は雰囲気のオシャレなバーで、居酒屋ではビールメインでしたがここではカクテルなどを皆んな注文していました。
お酒の飲めない私はここでもソフトドリンクを飲んでいました。

そこでも大いに盛り上がり、私は普段あまり多く発言する事も無くどちらかと言うと話を聞いて相槌を打つだけのタイプでしたがこの日は仕事やプライベートの話に花を咲かせました。(勿論妻との特殊な関係は話していませんが笑)

そして時刻は11時過ぎ、2次会もそろそろお開きという話になり、このまま帰ればなんとか約束の日付けが変わるまでには帰れると思い身支度をしていたところに、3次会に行くからどうかと同僚が声をかけてきました。
流石に時間がまずいと思い、私は家で妻が待っているから帰ると言うと、今度は独身の数人が私を無理矢理3次会に連れて行こうとします。

場の空気や皆んなお酒が入っている事もあり、帰ると言う私を執拗に引き留めて無理矢理連れて行こうとするのです。
いつもなら私はキッパリと断って妻との約束最優先で行動するのですが、この時は私も気分が高揚していたのか、まぁ今日くらいは、という気持ちになってしまったのでした。

そして3次会のカラオケに行き、私は人前では恥ずかしくて歌えないので手拍子要員でしたがまた盛り上がっていました。
携帯を見ると時刻は11時30分。もう歩いて帰ると確実に約束の時刻に間に合いません。

私は妻に『ごめんなさい。周りにどうしてもと言われて断りきれなくて、、3次会が終わり次第必ず帰ります。』とメールすると、すぐに妻から
『ダメだよ。日付けが変わるまでには帰る約束です。間に合うように帰ってきなさい』と返信が、
タクシーを使ったらなんとか帰れそうでしたが、今帰るのは流石に空気が読めないかと思い、結局妻には返信せずに3次会を過ごしました。

そして3次会も終わり解散となり、時刻は午前1時を過ぎていました。電車がないので皆んな歩きだったりタクシーを拾ったりとそれぞれ家に帰って行き、私も大急ぎでタクシーを拾って自宅に向かいました。
そして結局3次会は最後までいると決めた時から携帯を見ないようにしていたのですが、タクシーの車内で恐る恐る携帯を見てみました。

妻から数回の着信履歴。そして数件のメール。
メールを開くと『約束の時間、過ぎてますけど。』『嘘つき。』『今すぐ帰ってこい。』などと書かれていました。
私はそこで自分のやった事の重大さに改めて気付き、自宅に着くまでの間生きた心地がしませんでした。

そして自宅の前に到着し、玄関を開けるまで私はどうやって妻に謝ろうか考えていました。

静かに玄関を開けると、リビングに明かりが灯っていました。
震える手でリビングのドアを開けると、ソファに座って携帯を見ている妻の姿が、私は妻の前で正座して
『約束の時間を破ってしまいました。。大変申し訳ございませんでした。。』と誠心誠意の謝罪をしました。
しかし妻は表情ひとつ変える事無く携帯の画面を見ていて、シンとした空気が漂っていました。
妻が本気で怒っていると思い、私は再度土下座しながら『すみませんでした。。』と謝罪しました。

妻はそれも無視して寝室へ向かいました。私は妻の後を追いベッドに腰掛けた妻の前でまた土下座をしました。
すると妻が
『お前、本気で私のこと舐め腐ってるんだね。殺そうか?』
と言いました。

私は『本当にごめんなさい。。帰らないといけないと思っていたんですが、中々帰れる雰囲気ではなくて。。ごめんなさい。。』と言うと
妻は
『この期に及んで言い訳するんだね。私の連絡も無視して。お前、本気で怒らせたよ。どうしてやろうか。』と言いました。

私はこの時の妻が恐ろしく、何とかして許してもらいたい一心で思わず、
『お仕置きしてください!どんな罰でも受けます。。今回の事は本当に申し訳ありませんでした。。(妻の名前)様の気が済むまでお仕置きして欲しいです。。』
と言ってしまいました。

『お前自分の言った事には責任持てよ。自分で言ったんだからな。じゃあ明日ホテル行こうか。そこでたっぷりと反省させてあげるから。覚悟しといた方がいいよ。本気でやるからね。』

『はい。。覚悟は出来ています。。本当に申し訳ない気持ちでいっぱいなので、明日(妻の名前)様のお仕置きを受けて思い切り反省したいです。』

『泣き叫んでも絶対許さないからね。私の気が済むまでするよ。どうしてやろうかな。楽しみだな。お前がどこまで耐えられるのか。まぁ耐えられなくても続けるんだけど。明日はいつものTバックじゃなくてオムツ履いた方がいいんじゃない?漏らしちゃうかもよ。』

と言われて私は何をされるのか身震いしましたが、『いえ、いつものTバックで大丈夫です。(妻の名前)様のお仕置きに頑張って耐えます。』と言うと、

『はは、強がっちゃって。その意気込みがいつまで保つんだろうね。明日はお前に地獄みせてやるからね。1日使って、じっくりお前の身体の隅から隅まで痛ぶってやるから。足の裏と、お尻と、オチンチンに金玉に、背中、痛い所を全部責めてあげるね。前にした拷問の比じゃないくらいにお仕置きしてあげるよ。頑張ってね。』
と言われ私は妻の前でガタガタと震えていました。

以前書きましたが妻の拷問を受けた時に足の裏をケインで打たれた経験があり、それ以来足の裏はトラウマでした。
さらに私は玉を責められるのが大の苦手でした、
妻の明日1日使って徹底的にやると言う言葉を聞いて、私は死刑宣告を受けたような心境でした。

続く

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