【※競馬初心者必見※】競馬はこれだけ!!その2
皆様大変お待たせしました。
競馬はこれだけ!!その2でございます。
今回は、前回も最後にお伝えしたとおり、
「末脚の強さ」
について、お話ししたいと思います。
【ロジックその2】末脚の重要性
まず、末脚ってなんだ!という方のために説明します。
末脚(すえあし)とは、主に最後の直線でのスピードのことです。
競馬の見どころと言えば、最後の直線で馬がゴールを向いてから一気にスパートをかけて全速力で駆け抜けるところですよね。
このとき、速いスピードで駆け抜けられる馬が、
末脚が強いと言われるわけです。
じゃあ、スピードが速けりゃいいんだったら、馬の筋肉とか体重を見て、一番ゴリゴリのを選べばいいじゃん!と思った方もいるでしょう。
半分正解、半分不正解ですね。
そりゃ単純にゴリゴリの方が馬力がありそうなのでスピードは出そうですが、末脚とは最後の直線でのスピードと言いました。
人間に例えて考えてみましょう。
100m走なら、オリンピックや世界陸上でも黒人のゴリゴリの選手が多く活躍しますね。
短距離においては、ゴリゴリの方が良いのかもしれません。
ただ、そのゴリゴリの選手にマラソンを走らせたらどうでしょうか?
きっと、筋肉で体が重くて体力を早々に使い果たし、最後のゴール前はもうヘトヘトなんじゃないでしょうか?
当然短距離のときのスピードが同じように出せるわけもありません。
馬の場合は更に、自分ではうまくペース配分ができず、騎手が序盤にうまく制御して体力を温存させられるかにかかっているので、制御できず体力を使い果たしてしまい、最後の直線で失速する光景もちょこちょこ見かけます。
つまり、末脚の強さは、馬のスタミナを表すものでもあるのです。
ゴリゴリの馬でも、スタミナがなければ末脚が強いとは限りません。
逆に、ゴリゴリでなくてもスタミナがあれば、ある程度の末脚は発揮できるということです。
では、末脚の強さは何を見ればわかるのか?
過去の成績を見ていると、「3F 34.6」のような数字を見かけますよね。
3Fとは、「3ハロン」と読み、1ハロンが200mなので、
先ほどの例で言えば、「最後の600mを34.6秒で走った。」ということがわかります。
馬が全速力で走れる限界は約40秒と言われるので、最後に騎手が鞭を打って全速力で駆け抜けられるのは、だいたい30〜40秒を記録する最後の3Fということです。
ちなみに、この最後の3Fを競馬用語で「上がり3F」と言います。
では、単純にそのタイムを比較すればいいかと言われるとそんなことはありません。
前回のその1でもご説明した、位置取りが重要になってきます。
もう想像に難くないと思いますが、同じ上がり3Fのタイムなら、最終コーナーでの位置取りでもう勝敗は決まってしまいますよね。同じスピードなら当然追いつけませんから、前で走る馬が勝っちゃいます。
つまり、位置取りによって上がり3Fというのは意味が変わってきます。
位置取りが前の馬は、最後にどれだけ粘れるのかを表し、
位置取りが後ろの馬は、最後の直線でどこまで追い上げられるのかを表すということです。
具体例を出してみましょう。
例えば、位置取りが1-1の逃げ馬が上がり3F36秒だとして、位置取りが後方の差し馬が上がり3F33秒だとします。
これを言い換えると、最後の600mで3秒差なら詰められるということですね。
この差はどれほどのものかを考えてみましょう。
計算すると、逃げ馬が600mを36秒で走る間に、差し馬は同じく36秒だと、654.5m走れることになります。
ということは、最後の600m地点で、逃げ馬よりも54.5m以内の差であれば、差し馬が勝利できるということになりますね。
約50mの馬群であれば、最後方でもチャンスがあるということですね。
ちょっとややこしい計算をしましたが、この3秒の差が50mもの差を詰められる計算になるということがわかりましたね。
これで上がり3Fのタイムの重要性を理解していただけたのではないかと思います。
では、前置きが長くなりましたが、実際のレースを予想する際のポイントを以下にまとめておきます。
1. 位置取りによる予想
逃げ馬や先行馬の場合はあまり上がりの速さを重視する必要はないが、差し馬や追込み馬は当然上がりの速さを重視する。ただし、特に先行馬でも上がり3Fのタイムが良い馬が存在し、タイム差によっては位置取りの差を詰められないことがあるので注意。
基準としては、先ほども説明した3秒差なら約50mを目安とし、レースの展開を予想しながら決着の様子を想像してみるのが重要。
2. ペースによる予想
スローペースの場合・・・前の馬が消耗しにくく、上がり3Fでもある程度のタイムが残せることになり、上がり3Fのタイムが優秀でも、位置取りが後方すぎると差し切れない可能性が高くなる。
→位置取りが後方の馬ほど軽視する。
ハイペースの場合・・・前の馬が消耗しやすく、上がり3Fのタイムが出にくくなり、後方の馬が差を詰めやすくなる。
→位置取りが後方の馬にもチャンスが広がる。上がり3Fのタイムが良い差し馬や追込み馬の評価を高める。
3. 共通の注意点
上がり3Fのタイムを見る際は、馬の地力を見るに当たって何秒を記録できたかを確認するのは重要だが、特に「そのレースで何番目にタイムが良かったのか」を重視すること。
コースや距離だけでなく、馬場状態やペースによっても上がり3Fのタイムは左右されやすいため、単純にタイムだけでは比較が容易ではないが、多くのレースで上位のタイムを記録した馬は総じて「スタミナがある」「スピードがある」と判断することができる。
末脚の重要性、よく理解できましたでしょうか?!
ただ、単純にスピードだけを見てはいけないということもわかっていただけたと思います。
ではここで、「末脚ばっかり言うけど、人間と同じで結局うまくペース配分して全体のタイムを残せる馬が強いんじゃないの?!」との疑問が聞こえてきたり聞こえてこなかったり。
次回作への伏線を貼りたいだけなので、そんな疑問ねえよという方は温かく見守ってくださればと思います。
そんな声にお応えして、次回は持ちタイムの重要性についてもお話ししたいと思います!
いかがでしたでしょうか?
わかりやすかった、よく理解できたという方は、是非フォローやスキをいただけると、今後の自信にも繋がりますのでよろしくお願いします☺️
では次回もお楽しみに!!