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投稿作品Ⅲ【ミステリー小説】刺青とギター
「大曲の花火」で有名な、秋田県大仙市の伝統行事「42歳の厄払い」を舞台にした小説です。
興味のある方は、下記をダウンロードしてご覧ください。
「この物語を秋田県大仙市 大曲中学校 第14期生『飛翔』学年
『おっさんバンド』刺青のギタリス K氏に捧ぐ」
タカハシバイロン
【刺青とギター】
あらすじ
第一話「マドンナ」
平成13年。来春、『42歳の厄払い』を迎える無職の高梨礼二(たかなしれいじ)40歳は、同期生で元暴力団員の小松田義男(こまつだよしお)と中学校の教職員、仙葉一雅(せんばかずまさ)。そしてカリスマ美容師、吉川満浩(きっかわみつひろ)の4人で「オッサンバンド」を結成し、8月に行われる『前厄』(同期会)の席上で、「ゲリラライブ」を企んでいた。
そして当日、同期会会長で来年の市会議員選挙に立候補すると噂されている、引田(ひきた)建設専務、引田徳一(のりかず)が止めるのも聞かず、ゲリラライブを決行。翌朝、宴会場の駐車場の車の中で、引田徳一の遺体が発見され、警察は早々に自殺と断定するが――。
第二話「極道」
11月になり、礼二と小松田はひょんなことから引田建設に入社し、実績を上げていく。そんな中、小松田に昔の仲間から『詐欺を手伝ってくれ』と電話が掛かって来る。小松田は相手にしなかったが『怪文書』がマスコミ関係に流れ、やがて引田建設は倒産に追い込まれるが――。